ふたりだけのひみつ (Page 4)

俺の大好きな横顔が、青白い照明の中でさらに際立って見えた。
恭太のごつい肩も、細くて長い指先も、全部全部俺のモノになったような気がする。

「…恭太…っ、もう…おかしくなっちゃ、う」
「ダメ…まだ足りない」
「…んん…っ!あ、ぁ!」

あれから何度達したのだろう、回数なんてもう覚えちゃいない。
恭太に全身を舐められて、指先でいじり回されて、何度も突き上げられて。
喘ぎすぎてもう、喉は乾ききっている。

「…っ、やだ…っ、やばい、またイく…っ!」
「いいよ、何回でもイって」

耳元で恭太の低い声で囁かれて、耳からも犯されてしまうような気がする。
奥の奥を下から突き上げられて、もう無理。限界が近い。

「…っ、あ、あ!恭太ぁ!」
「う…っ、はぁ…っ」

何度も中に出されたおかげで、もう潤滑剤を使う必要もない。
ひどく滑りがよくなったそこに、さらに欲望を叩きつけられてびくびくと腰が跳ねた。

荒い息を整えようとしても、また降ってくる口づけ。
2人を結ぶ結合部は、まだ離れることを許されてはいない。

「…っ、恭太…っ、ちょっと、休憩…!」
「蒼汰が悪いんだからな、俺がせっかく我慢してたのに」
「は…?我慢って…」
「…は?お前、女子と付き合いたいとかなんとか言ってたんだろ」

何の話だ、聞いたこともないような話が突然持ち上がってきて、思わず聞き返した。
恭太によると、俺が女の子と付き合うことになったというウワサがあったとか、なかったとか。
それを幸也から聞いて、俺たちの関係をいつまでも続けているわけにいかないと思い、昨日のあの発言に至ったそうだ。

「…だから、やめようって言ったのに。なんだよ、ガセかよ」
「ガセもいいとこだし…そもそも、こんなに恭太といるのに女と付き合う余裕もなければ出会う時間もないんだけど」

そう言うと恭太は、まあそうだけど、と言って、なんだかばつが悪そうに頭をかいた。
恥ずかしそうなその表情が、なんだか愛おしくて、その唇についばむようなキスをする。

「…俺は、これから先も、ちゃんと恭太のものだよ」

甘い声でそう囁くと、強い力で体を引き寄せられる。
その勢いで、恭太のモノが奥まで挿入され、思わず吐息が漏れた。

「…っ、あんまり煽ると、今日帰れねーぞ」
「望むところだよ、バカ」

今度は恭太から口づけられて、それに応えるように舌先を絡める。
もう体力もほとんど残っていないけれど、今日だけは恭太にされるがまま、それでいいかもしれない。

「…好きだよ、蒼汰」
「俺のほうが好きだよ、恭太」

だって、ずっと聞きたかった言葉が聞けたんだから。
それだけでもう、意識がぶっ飛んじゃうくらい、うれしいんだ。

Fin.

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