君のうなじに噛みつきたい (Page 3)

「…入れるよ」
「うん…っ、あぁ…ッ!」

俺の腰の動きに合わせて、ゆっくりと腰を下ろすユウト。
根元まで挿入しきったところで、少しずつ腰を揺らしていく。
いつもより締め付けが強い気がするのは、俺の気のせいか、それとも。

「…興奮してる?いつもより」
「べつに…っ」

その問いかけに、ユウトは顔を背ける。
図星なのだろう、後ろから見える耳がじわじわと赤くなっていくのが見える。

さっきまでは柔らかいケーキみたいに見えたうなじも、今ではすっかり二人の汗にまみれてしまっている。
時折垂れてくる汗の粒を舐めとってやると、ユウトの中がびくびくと収縮した。
噛みつかないでなんて言うけれど、身体はそうは言っていない。

むしろ、俺に噛みついてほしくて仕方ない。
そんな風に見えて仕方ないのだ。

「…ユウト、噛んでほしいんでしょ」
「そんなこと…ッ」
「だって、舐めるたびに締め付けてる」
「あ…っ…ちがう…ッ」

白いうなじが、赤く染まり始める。
それならきっと、答えはイエスだ。

焦らすように、生え際から、肩の骨あたりまでをゆっくりと舐め上げる。
悲鳴にも近い嬌声があがって、ユウトの腰が限界だと叫ぶように跳ねた。

二人の肌がぶつかる音と結合部から響く水音に、耳まで犯されてしまいそう。
肩越しにユウトの顔を覗き込めば、頬は真っ赤に紅潮しきっていて、瞳の端からは涙がこぼれていた。

「ユウト…っ…イキたい…?」

そう問いかければ、ユウトは首を何度も縦に振った。
もう答えている余裕なんてない、絶頂の波がすぐそこまできているのだ。

ユウトの細い腰を、上から押さえつけてやる。
自身の先端が最奥の壁に当たるのを感じて、思い切り下から突き上げてやる。

「…アキ…っ、だめ…ぇ…そんなにしたらぁ…ッ!」
「一緒に、ね…っ?」
「あぁ…ッ、むり…ッ、ダメぇ…!」

ユウトがすがるように俺の手のひらを握る。
それとほぼ同時、俺は桃色に染まったうなじに噛みついた。

噛み痕がしっかり残るくらいに、歯を立ててやる。
ユウトの喉元が大きく反らされて、内壁がひときわ大きく波打つ。

「ふ…っ…あぁっ!」
「…っ…ユウト…っ」

互いの手のひらに、ぎゅっと力を込める。
びくびくとユウトの肩が震えて、俺はまたその肌に噛みついた。

その瞬間、俺とユウトは共に果てた。

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