最愛の恋人の胸でみる甘く淫らな刹那の夢 (Page 3)

「はっ、あっ…あぁっ」

一定の強さと速度で薄い皮膚を擦れば、うっとりする甘美な摩擦が途切れることなく生み出された。

それはこの先に待っている至高の悦びへの期待感を膨らまし、陰茎や四肢を流れる脈をドクンドクンと乱し始めた。

「いっ、あっ、あっ」

抑えていた快楽や行き場のない欲求が、弾けたいと言わんばかりに一気にせり上がった。

無意識に肉を擦る手の速度も上がる。

筋肉という筋肉が収縮し、末端まで通っていた体温も局部の肉へと集められた。

「あっ、あっ…ひぁぁっ」

全身からエネルギーを吸い寄せて快感が最高潮に達した時だった。

「んっ…あっ…!」

上下運動と呼吸を一瞬だけ止めて神経を集中させると、生暖かい液体で掌がべっとりと汚れた。

「はぁっ…はぁっ…」

酸素を多く取り入れて呼吸を整える。

しかし深呼吸でクールダウンを促すも、心身は応じてくれなかった。

欲の解放は終着点ではなく、新たな欲望の呼び水でしかなかった。

(うずく…アソコがうずいて仕方ない)

『次は、どうしてほしい?』

「…後ろを…後ろを触って…」

脳内の涼真さんの問いかけへの答えを声にし、精液で濡れた指先を後ろへ回した。

そして、柔らかな尻肉の割れ目の奥へ忍ばせて最奥のくぼみに触れた。

吐精の悦びが伝染して余韻が残っているらしい。

触れた筋肉は、生き物のように収縮と弛緩を小刻みに繰り返していた。

天然の潤滑剤を塗り込むように撫でて凝り固まっている肉をゆっくり解しながらも、爪を突き立てるのも忘れない。

内壁が馴染み始めているからか、爪を突き立てても異物感や痛みはなかった。

「んっ…はぁっ、あっ」

その代わりに焦れったさやもどかしさが僕を甘く苦しめた。

(痛いくらいに僕の中をぎっちり満たしてほしい)

「早くっ、早くっ…」

「そんなにオレが欲しい?」

問いかけに応えるよう、そんな言葉が鼓膜を振動させた。

後ろから手を解放して体を起こして反射的に震源へ顔を向ける。

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