最愛の恋人の胸でみる甘く淫らな刹那の夢 (Page 4)

部屋の入口を見れば、脳内を独占する人物が立ったままこっちを見ていた。

「…涼真さん」

驚きやら羞恥やら感情が入り乱れているせいか、彼の名前を呼ぶの自分の声は不安定だった。

「ただいま」

声から何を察したのか、涼真さんはいつもの笑みを浮かべてそう言った。

「…何で、帰れないんじゃなかったの?」

「寂しがってくれて嬉しい」

「別に寂しくなんか…」

「そうやって強がる徹也も好き。隠してもバレバレだよ…オレのことを考えて抜いてたのは」

「ッ…!」

(いつから…?)

淫らであられもない姿を見られていた事実を知り、顔や全身がカッと急激に発熱する。

「ねえ、徹也…次はどうしたい?」

一言一句を発する声に熱を含めて問うと、涼真さんはゆっくりと僕に近付いて掛け布団を払いのけた。

乱れかけているそれをバサッと払われると、下半身だけ剥き出した醜態が彼の前にさらされる。

「このまま徹也が1人で悦ぶ姿を見てればいい? それとも…」

「あっ…!」

「ここを可愛がったらいい?」

精気を含んで再び芯を持った肉棒を握ると、涼真さんは薄い皮膚を根元から亀頭へゆっくり擦り上げる。

「それとも…」

「うあっ…!」

官能的な摩擦を生み出していたかと思うと、僕を抱き上げて四つん這いの体勢にした。

「次はこっちでイかせたらいい?」

そう問われると、尻肉が左右に広げられるのがわかった。

風通しがよくなったのを感じると、小刻みに収縮する入口をぬるっとした物体が撫でた。

「徹也の味がして、美味しい」

その言葉で物体の正体が彼の舌だと理解した。

「そんな場所っ、舐めないでっ」

「答えてくれたら止める。だから聞かせてよ、どうしてほしいか」

そう言うと、涼真さんは再び肉へ舌を這わせた。

舌先で輪郭を、侵入口の周りを覆うシワの1つ1つをなぞる。

ゆっくりな動きは扇情を駆り立てると同時に答えも急かした。

「ひっ…」

時折、尖った舌先が内壁をノックしながら撫でる。

ザラっとした感触もぬるっと滑る感触も。

涼真さんが与えてくれる何もかもが気持ちいい。

「ひあっ…!」

舐めるだけじゃ足りなくなったのか、指先の刺激も舌に加勢した。

太くて節くれ立つ僕よりも男らしい指先。

最後に見た彼の指先を思い出してそれが入っていると思うと、心身が興奮して中心部の熱が上昇した。

欲しい…もっと確かな刺激が、涼真さんをもっと近くに感じられる快感が。

「僕の中に来て…それでもっと、涼真さんを奥深くで感じさせて」

精一杯の言葉を返すと異物感と湿りがなくなり、再び風通しがよくなる。

「もっとエッチな言葉が聞きたかったけど、それはそれで嬉しい」

衣類を脱いでいるのか、ゴソゴソと布同士が擦れる音や金属音がする。

「いくらでも感じさせてあげる。返品はお断りだから」

腰を掴まれ下半身を固定されると、熱杭が壁を擦って押し入ってくる。

「あぁぁっ!」

高圧電流のような熱さが僕の全身を一気に駆け巡る。

中心部から脳天や足の指先に至る部分まで熱くて熱くて、全身がドロドロに溶けそうだった。

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