炭酸ジュースとお酒 (Page 4)

倒されたことで視界がグルリと回り、テーブルの下に茶色い紙袋があることに気づいた。俺がそれを見たことに気づいたのか、カズシは片手を伸ばして紙袋を手に取った。折り返されていた口を開けて、紙袋ごと中身をひっくり返してくる。
ボト、ボトと俺の胸の上に鈍い音と共に落ちてきたそれがなんなのか、よくわからなかった。
カズシはそれを片手に1つずつ、持って俺の顔の前まで持ってきて丁寧に説明してくれた。

「ローションとコンドーム」

「…っ」

「用意しといたから大丈夫」

いや、ぜんぜん大丈夫じゃない。けれど、この状況をどうしたらいいのかもわからない。

もしも俺が拒否したら…

さっきカズシが言っていたことが頭をよぎる。

“ もしトーマともう会えんくなるとか考えたら嫌やなって”

そんなの俺だって嫌だ。
さっきのキスだって、驚きはしたけれど全力で拒否りたいほど嫌な感じはなかった。
だからカズシに恋をしてると断言されるのは心外だけど。

きっとこれは、カズシの好奇心とちょっと違う世界に触れたい欲求なんだろう。

小学校の頃、背伸びして海外製の独特な味がする炭酸を飲んでたみたいに、成人してから、たいして好きでもないのに一応お酒と名のつく甘い飲みものを飲んでいるみたいに。

だったら俺は…

カズシの手が俺のズボンを脱がすのを、抵抗するでもなくぼんやりと眺めていた。

「勃ってへんな」

俺の下着に指をひっかけながら、少しつまらなさそうにカズシは言った。

「そりゃそうやろ」

この状況で勃起するほうがおかしいだろう、と言いかけた俺をチラ、と見てカズシはニヤリと笑うと自分のズボンをゆっくりとおろした。

「オレ、ちょっと勃ってる」

見て、というように、腰に手を当ててグイと突き出してきたカズシの下半身は、下着越しでもオトコの部分が大きくなっているのがわかった。

こいつはなにを思って股間を大きくさせたのか、それを考えたらドキドキとくすぐったいような、恥ずかしいような、妙な感覚に襲われる。

「触らして」

それは、お願いというより報告だったのだろう。返事する前にカズシの手は下着の中に入り込み、俺の自身を握っていた。

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