炭酸ジュースとお酒 (Page 6)

カズシは俺のズボンと下着を脱がせると、ローションを上からトロトロと垂らしてきた。
その状態で扱かれると、ヌルヌルした感触がさらに感度をあげてくる。

「ん…っは、あっ」

このまま扱かれたら3分もしないうちにイッてしまいそうだ…と思っていたら、そんな俺の心情を読んだみたいにカズシは俺のモノから手を離した。
そうしてから、スーッと竿を先端から指でなぞり、袋の部分を指でクリクリとこねくり回すと、俺の片脚を持って、グイと脚をかせてきた。
袋の部分にも大量にローションをたらされて、腰回りがゾクゾクとしてくる。
カズシは、袋を触っていた指をさらに下へと移動させて尻の割れ目をなぞり、後孔に触れてきた。

「あ…っ」

そこで俺はやっと、カズシとセックスをするという意味を理解した。
カズシは俺を、抱くつもりなのだということも。

カズシはローションをまとわせた中指で、後孔の入口をクニクニと刺激してくる。そうされるたび、孔が熱く柔らかくなっていく感じがして、気味が悪かった。

「カズシ…」

親友を呼ぶ俺の声は、情けないぐらいに震えていた。

「大丈夫。優しくするから」

ああまたコイツは、女の子ならキュンとしてしまいそうな言葉を、甘い笑顔で口にする。
すがりつきたくなるような、声で…
それに誘われるように俺は両手を伸ばして、ギュッとカズシの首に巻き付ける。

抱きしめて、なんて女みたいなことは言えないから、俺からカズシを抱き寄せた。

ツプ…と、カズシの指が俺のナカに挿入ってきた。

チュクリ、と耳元で熱い吐息と濡れた音。俺に抱き寄せられたまま、カズシは耳に舌をいれてきたのだ。

「ひゃ…あ、あぁっ」

後孔には侵入してきたカズシの指、耳にはカズシの舌。
まるで全身にカズシの舌が這っているようで、ビクビクと身体が震えた。

「い、あ、あっ…カズシ、もっ…と」

頭がうまく回らず、どういうわけが俺はそんなことを口走っていた。

「なにもう…トーマ、可愛すぎるんやけど」

カリッと耳たぶを甘噛みされて、ビクッと大げさなぐらい身体が跳ねた。
チュプ…とさらにもう1本、カズシの指が挿入ってきた。
クチュクチュ、とカズシが指を動かせば濡れた音が鳴る。

探るみたいに動いていたカズシの指が、ある場所をグッと押した。瞬間、直接に心臓を触られたかのようにドクっと熱があがり、経験したことのない激しい快感に襲われる。

「ひっあっあああっやめ!!カズシ、やめっ…ああああ」

自分がオカしくなってしまうんじゃないかという恐怖心で、必死でカズシの首にしがみつくけど、カズシはやめてくれなかった。
それどころか、しつようにその部分を触ってくるのだ。

「あっあああ、やぁっ――」

ドクンッと一際激しく身体が脈打って、触られてもいなかった自身から欲が吐きだされる。
何が起こったのかわからなくて、ハクハクと全身で息をしようとしている俺の頬にカズシはソッと口づけてきた。涙がこぼれていたのだと、そのときに気づいた。

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