炭酸ジュースとお酒 (Page 7)

「トーマ、初めてやのにナカでイッたん、すごいな」

「ナ…カ?」

ナカでイクの意味がよくわからないけど、確かに俺は、カズシにナカを触られて射精している。
自分でも知らない部分が暴かれたみたいで怖かった。

放心状態の俺を尻目に、カズシはさっさと自分の下着を脱いでコンドームを装着している。
そうしてから俺の足の間に腰を埋めてくるカズシを、なぜか俺は、迎えいれるみたいに腰を浮かせていた。
カズシは俺の両膝を抱えるような体勢にして、後孔にカズシの自身をグイと当ててきた。

「大丈夫やから力抜いてて」

そう、カズシは言うけれど、力の抜きかたなんてわからないし、そもそも今、力が入っているのかもわからない。
そんな思いでカズシを見つめる俺の顔は、よっぽど複雑な表情だったんだろう。
カズシはフゥと小さく息をはき、俺のシャツをめくりあげると、胸の先端を指の腹でクリクリと撫で回してきた。

「んっ!?」

胸が弱いということもなかったはずなのに、多分今、俺の身体はとんでもなく敏感になっているんだろう。乳首を刺激されただけでビクッと身体が反応して、電気が走ったみたいに力が抜けた。そのときを待っていたかのように、カズシは俺のナカへと深く自身を挿入してきた。

「あああっあっ…な、なに…」

指よりも遥かにサイズの大きいソレは、どう考えても規格外だ。
あまりの圧迫感に息が詰まる。

「キツ…」

ボソリとカズシが呟いたのが聞こえた。
キツイのか痛いのか、けれどどうしてやればいいいのかもわからなくて、俺はカズシのものをくわえこんだまま、ピクリとも動けなかった。
その状態が30秒、1分、続いただろうか。

「よし」

とカズシは小さく声をあげて、ゆっくりと腰を引き再び奥を貫いてきた。

「んあっ…カズ、シ、あんま激しく…っ」

「ん?あ、激しく動いてもよかった?」

俺の顔を見ていたずらっぽく笑うと、カズシは律動のスピードをあげた。

「違うっ…ひゃ、ああああっあ、あああっ」

ズンズンと奥を何度か突かれて、その衝撃に頭がクラクラしそうになっていたら、カズシはまたスピードを緩めた。
さっきまで奥を狙って突いていたのに、少し角度を変えて腸壁にこすりつけるように腰を動かしてきた。

「ひぁっあ、ソコ、やめっ…いや、あっああっ…」

ゴリっとカズシが強くこすり当ててきた箇所は、さっき“ナカでイッた”と言われた場所。

「ここ、いいんやろ?」

そう意地悪く言って、カズシはピンポイントでソコを狙って腰を動かしてきた。
全身がブルブル震えて、頭のナカがまたおかしくなりそうで、俺は必死でブンブンと首を横に振った。

「ちが、ひぁっあああっやぁああああああああ――!!」

バチバチっと雷に打たれたみたいに全身が痺れて、激しい射精感と共に俺は果てた。
確かにさっきと同じように、精を放った、つもりだった。
けれど、俺の自身からは何も吐き出されず、快感の波だけが押し寄せている。

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