気持ちよさの追求
岳(がく)と蓮(れん)は、高校時代の先輩後輩の関係から恋人になった二人。好奇心の塊のような蓮は、エッチなことにも興味津々で、巻き込まれている岳もまんざらではない。ある日、蓮は用意した媚薬を自分で飲みだして……。
「今日はコレ、試してみようと思ってるんです」
蓮はそう言って、テーブルの上に怪しい小瓶を置いた。
手のひらサイズの瓶の中には、透明な液体が入っている。
「なんだこれ、ローション?」
「いえ、媚薬です」
「媚薬って…お前またこんなもの買って……」
岳は思わずため息をついた。
蓮の好奇心旺盛な性格は、今に始まったことではない。
だけど二人が付き合いだしてからは、その好奇心が「気持ちよさを追求する」方向に向いてしまっているので、恋人である岳はしばしば変なプレイに巻き込まれるのだった。
「俺が飲むんだし、いいでしょう。……岳さんだって、こういうの好きなくせに」
そう言われて、岳はうっと言いよどむ。図星だったからだ。
「コレで俺がめちゃくちゃになっちゃうとこ、見たくないですか?」
小瓶を持ち上げて軽く振りながら、蓮はいたずらっぽく言う。
蓮の好奇心に振り回されているような態度でいるけれど、本心では岳も楽しんでいる。
それをとっくに見透かされていたことに気がついて、岳は言いわけを諦めた。
「……見たい」
それを聞くと、蓮は満足そうにうなずいた。そして、瓶の中身を一口で飲み干してしまった。
「あ、意外と美味しいです」
そんなことを言って、蓮は空になった瓶をゴミ箱に放り投げる。
そして岳の上にのしかかってきて、甘えるようにキスをした。
「んっ……」
媚薬を飲み込んでから、まだ一分も経っていない。
それなのに、蓮の目はとろんと潤んで、頬は赤く火照っていた。
「ちょっと、効くの早すぎじゃないか」
「いえ…媚薬飲んだと思ったら、興奮してきて」
蓮のペニスは、服越しにも分かるほど固く盛り上がっている。
それをわざとらしく太ももに押し付けられて、岳はごくりと唾を飲み込んだ。
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