泡まみれ~新人ソープくんは優男ボーイに絆されて~
超敏感Bカップおっぱいがコンプレックスの貧乏大学生、澪は生活費を稼ぐためにゲイ向け店のソープ嬢として働くことを決意する。ガチムチ趣向の店で女の子のように華奢な澪の身体は売れないと判断されたのだが、童貞処女である彼にノンケであるハズのボーイ、玲が興味を示してきて――。
「わぁ、澪くんの乳首コリコリして…ビン勃ちになってるね…」
「そんな…れいさ…んっ!!」
泡から覗く2つの突起を背後の人物が中指と人差し指で摘まみ、クリクリとねじる。
このときは僕の身体をオモチャのように扱う玲(れい)さんが、興味本位でこの身体に手を出す他の男たちと同様に憎むべき相手になるのか、判断できなかった。
彼は全体重を預ける僕の身体を支えながら『大丈夫?』と声を掛け、手を繋いでくれた。彼の手つきはどこまでも優しく、恐怖心を感じさせない。これでは相手を好きになってしまいそうだ。
(どうしよう…これ、研修なのに…開発されちゃったおっぱい触られるの、気持ちイイよう…。きっと玲さんにとっても、僕は女の子の代わりなんだろうな…)
「澪くん…おっぱいくすぐるだけで、こんなに跳ねちゃうなんて、本当に可愛い。ねぇ、俺だけの――」
「僕、女の子じゃないから!!」
彼が“可愛い”を連呼してニコニコと笑ってばかりいるので、僕は最後の言葉まで聞かずに言い返してしまった。“あっ”と思ったときにはもう遅い。玲さんの顔に暗い影が宿るのが見える。彼は童貞処女の僕を、オーナーの反対を押し切ってでも雇ってくれようとしているのに…彼を拒むことは、彼の思いを仇で返したのと、同じ意味になるのではないのだろうか。僕は“おっぱい”がある身体で、女の子扱いされたって当然だ。別に減るモンでもないのだから、好き勝手に触らせておけばいいじゃないか――これから“売りモノ”となる覚悟ができていない証拠だな、と自分を蔑(さげす)んだ。
「ごめんなさい、玲さん…僕――っ!?」
なんとか取り繕い、後ろを振り返ろうとした瞬間…ヌチュリという音と共に背中が熱くなった。
「澪くん、なんか勘違いしてるね。俺、君を女の子の代わりにしたいって思ってないよ?だって、ホラ…ちゃんと“おちんちん”ついてるんだからさ」
玲さんに耳元でそう囁かれ、耳たぶを甘噛みされると…心臓がドクンッとひときわ大きく鳴った気がした。彼と顔を合わせてから1時間も経っていないというのに、僕は玲さんに恋をしたようだった。
*****
「アルバイトだっていうのに、なんで僕を雇ってくれないんだろう?」
玲さんと出会う数時間前――。僕は深い溜息を吐きながら、手にしていた“アルバイト情報誌”に×を増やしていた。どこも“ウチは力仕事が多いから”だとか、“君みたいなトロそうな子はちょっとなぁ…”なんて、僕をジロジロと見ては、小馬鹿にするように鼻を鳴らすのだ。
(どうせ僕はチビで筋力もない、ひ弱ですよーっだ!)
心の中で舌を出してみたものの…現実問題、僕は困り果てていた。
冷蔵庫の中身は使い果たし、残りはストックしている白米が1合あるかないか、といったところまできてしまっていたからだ。
(母さんに電話してみようか…)
実家から離れ、“人とは違う”僕のことを、誰も知らない街に出たい。中学校に上がるくらいにはそんな夢を思い描くようになり、研究分野のひとつである考古学を学ぼうと、私立の大学を受験した。大都会にあるこの学校に行こうとする僕に、家族は『わざわざ遠くに行かなくても…』と反対したのだが、生活費のすべてを僕が捻出する提案をしたことで、渋々納得してくれたのだ。
ただの研修から愛が生まれた瞬間!
素敵です!!
最初澪くんの切実さとコンプレックスが可愛いな…と思って拝見していたのですが玲さんの優しいこと…!🙏✨
玲さんも澪くんにソープ嬢をさせること自体嫌だけど、せめて本番だけでも守るため…という気持ちからの研修なんですよね😂
一目惚れからそこまで守りきろうとする玲さんにときめきです…!❤️🔥
特に好きだったのが澪くんが必死のアピールをするために玲さんのお顔にその巨乳を押し付けたところです…!!
可愛すぎませんか…!!❤️🔥❤️🔥
この2人には幸せになってほしいです✨
ヨシキ さん 2022年6月18日