気持ちよさの追求 (Page 2)
「うぁっ、あッ、~~ッ!!」
何度目かわからない絶頂にガクガクと体をのけぞらせて、蓮はかすれた声をあげる。
媚薬は本当に強力なものだったのか、それとも蓮の思い込みの力なのか。
どちらにせよ、蓮の感度はいつもの数倍高まっていて、前戯の最中にも何度も達してしまっていた。
「まだ入れただけだぞ。もうちょっと頑張ってくれ」
「は、ひッ! がんばり、ますから…! もっとおく……!」
「ここか?」
「あぁああっ!?」
勢いよく腰を打ち付けると、蓮の体はびくんと跳ねる。
ペニスからはダラダラと精液がこぼれ続けて、蓮の腹の上を白く汚していた。
「うぁ、あ…も、やば、薬、ききすぎ……」
息も絶え絶えに言いつつも、蓮の表情は恍惚として、嬉しそうにしか見えない。
「こうなるために買ったんだろ?」
「そぉですけど……」
「じゃあ、よかったじゃないか」
「~~っ!!」
突き放すように言うと、蓮の瞳が大きく見開かれる。それと同時に、中が切なそうに締まったのを、岳のペニスは感じ取っていた。
先ほど図星を指されたように、岳は自分から快楽に溺れていく蓮の姿に欲情していた。
そんな自分が悔しいと心の片隅で思いつつも、もっと見たいという欲望に逆らえずに、蓮が喜びそうなことを言ってしまう。
「あっ、ぁ……岳さ、すきっ……さいこうですっ……!」
岳の気持ちを全て見透かしているように、蓮は幸せそうに身をよじる。
岳の腰の動きにあわせて、きゅんきゅんと締め付けてくる蓮のアナルは、今までにないくらい熱くとろけていた。
「蓮…俺も、そろそろ……!」
「い、ですよ…なか、くださ……っあぁああっ!!?」
「っ……!」
ぶるっと身を震わせて、岳のペニスが熱い欲望を吐き出す。
それを受け止めた蓮は、自身の精液でべとべとになった下腹部を痙攣させて果てると、シーツの上にくったりと倒れ込んでしまった。
「……大丈夫か?」
岳がペニスを引き抜こうとした瞬間、蓮の腕がすばやく伸びて、岳の手首を掴む。
「まだ、薬きいてて…もう一回、しませんか……?」
好奇心に溶かされた蓮の瞳が、岳の瞳にまっすぐ向けられる。
二人の気持ちよさの追求は、まだまだ終わりそうにない。
Fin.
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