君と×××がしたくて (Page 2)
嫌われたくない。
だから努力しよう。そして夏樹と絶対にセックスするんだ。
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見るだけで吐き気がしたけど、どうすれば興奮してアレが大きくなるのか調べて購入した、アダルトグッズ。
バレたくないからコンビニ受け取りにした。
夏樹は今日から出張だと言って部屋には僕ひとりだけ。
恐る恐る段ボールを開けると中には厳重に包装されたローションのボトルとオナホール。
…絶対にこれで克服するんだ。
包装を解いてまずはオナホールの箱を開ける。
「わっ! すごいプルプル…」
女性器を模したシリコン製のアダルトグッズ。
そっと挿入口に指を入れるとイボがあったりらせん状のヒダの感触がする。
「この中にローションを入れる…んだよね?」
ローションを少しオナホールの中へ入れ、馴染ませる。
…勇気がでない。
あとはここにアレを入れて出し入れするだけなのに。
「うぅっ…」
そっと挿入口にあてがうだけで限界を感じる。
興奮もなにも感じないし、アレもふにゃふにゃなまま。
「ひゃっ…」
それでも頑張ってゆっくりゆっくりと挿入してゆく。
下半身全体にくすぐったさを感じ、逃げたくなる。
頭の中に夏樹の顔を思い浮かべ、目を閉じる。
…なるようになれ。
「ああああああああああっ!」
思い切りオナホールを上下させる。
怖いとか痛いとかそんなことよりも、とにかく勃起させたい。
無我夢中だった。
「…蓮?…なにして…るの?」
「えっ?」
振り返ると出張だ、と言っていたはずの夏樹があ然とした顔で立っていた。
「わっ! …なっ、なんでぇ? 」
「それはこっちの台詞。取引先の人が入院になっちゃって出張なくなったんだよ」
「だったら連絡…」
「何度も電話したよ? でも出ないから心配して早めに帰って来たの」
「…………」
さて、この状況をどう乗り越えようか。
「で、蓮はなにをしてたの?」
「うう…」
すごく恥ずかしかったけど、セックスができるようになりたくて、と打ち明けた。
「それであんな乱暴にシコってたの?」
お腹を抱えて笑いながら言う。
「あれじゃ、俺も痛くて無理だよ! あー笑いすぎて背中痛いよ。そもそも蓮は気持ちいいって思ってやってないでしょ?」
「……うん…」
「それは勃たないよ…蓮はオナニーしたことあるの?」
「…ない…」
「じゃあどこが気持ちいいとかも知らない?」
「あう…」
無知過ぎてますます恥ずかしくなった僕は慌てて自分の部屋へと戻ろうとした。
「ちょっと待って」
「これで勃起できるようになるかはわからないけど…ね」
*****
気持ちいいところ、教えてあげる、と手首を引かれて寝室に連れてこられ、ベッドへと寝かされる。
「んっ…」
ゆっくり優しくキスをしてくれる。
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