セクハラドクター (Page 3)
「やっぱり媚薬ローションが効いてるな」
「び、媚薬!?」
「効果信じてなかったけど、しらふのお前にも聞いてるなら本物っぽいな。成分何なのか後で調べてみるか」
「ちょっ……変なもの使わないでくださいよっ」
ぐちゅぐちゅと汚い音を立てて指をピストンされて、快感をもたらしてくる部分を的確に擦られて体がビクビクとはねる。媚薬なんて信じてないけど、自分の身をもって体験しているのだから、本当に効果があるのかもしれない。いや、効果があってもらわないと自分の体が淫乱と言われているみたいで困る。
「さっきのローションだけで十分挿入できそうだな」
「えっ……あぁっ!」
なにか硬くて熱いものの先端が中に入って来て、穴の入り口を広げるように刺激する。本来入る場所ではないところにものが挿入されたせいで、異物を押しだそうと下半身に力が入る。けれどそれは逆効果でしかなくて快感が止まらない。
「実験台のラットは大人しくしてなよ」
「だれ、がっ……!」
拘束された手首を押さえつけられたかと思うと、下半身から串刺しにされたように脳天まで鈍く強い刺激が響いてくる。目の前がチカチカとスパークしているようで、体の力が入らない。
「おいおい、もうイったのか?そんなんじゃ全部入ったときには死んじまいそうだなぁ」
「なにっ……!?うそだろっ」
逃げようにも手を拘束され、体の上にはドクターが重くのしかかる。腰を掴まれてさらにズコバコと奥まで突かれる。ローションの立てる汚い水音が耳に入ってくる。耳も目もふさいで突き飛ばしたいのに、全部拘束されているせいで何もできない。
考えを見透かしたように視線が合ったドクターは含み笑いをする。キッと涙の溜まった目でにらむが全く効果はなかった。
「そろそろ終わりにしようか」
快楽に流されそうになった頭が、手術だ実験だと物騒なことを言っていたことを思い出して目一杯抵抗するが、顎を掴まれてキスをされて鎮められる。
「気持ちよくなるだけだからもう少し大人しくしてな」
「もう、いいからぁっ……離せっ……!」
肌がぶつかり、ドクターの熱いものが根元まで挿入された。いじってすらいないのに、股間は熱く昂り、勝手にイってしまった。
トロトロと透明な体液が先端から溢れ、全身の肌が性感帯になったみたいに敏感になる。触れられただけでどこもかしこも気持ちよくなってしまう。
「もうちょっとで、イけそうだっ……我慢してくれッ……!」
「あぁっ、止まってぇ!イってるからぁ」
ラストスパートといわんばかりでガツガツと自分本位に腰を振り始める。強く拳を握って快楽を逃がそうとしても、それを越して快楽は全身に一気に広がり襲い掛かる。びゅるびゅるとゴムの中に熱い精液が溢れ出すのを感じ、ぐったりとシーツに身を任せる。
「じゃあまた病院で会おうね」
一体どんな顔をして会えばいいんだ。ああ、これだから小さい病院は嫌なんだ。顔を合わせればきっと職務中だろうと思い出して興奮してしまうに違いない。明日が来るのが楽しみでもあり、不安でもあった。
Fin.
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