まるで幽霊屋敷?執着家電の大乱交会!!
1人暮らしをしている大学生は、とある心霊現象に悩んでいた。毎晩、自身が眠っている間に1階のブレー カーが落ち、床が濡れているのだ。彼は知らない。自宅の中で家電界随一の絶倫、ホットプレートが号令を掛け、夜な夜な乱交会を開いていることを――。肉欲塗れの家電×ビッチコンセント!?嫉妬心が渦巻く愛憎劇とは…?
「ちぇっ…またかよ…」
とある大学生が寝起きのまま階下の惨状を目の当たりにし、舌打ちをした。ここは亡くなった祖母の2階建て1軒家。父が建て壊しを考えていたところを、彼が“勿体ない”と譲り受けたのである。
1人暮らしには広すぎる間取りは、1階に居間とキッチン、客間に水回り。2階が寝室と昔ながらの造りで、キッチンと寝室以外は畳張りである。どこか懐かしく、落ち着く香りがするこの家を彼は気に入っていたのだが、寝泊まりするとなれば、話は別だった。
この家で暮らすようになってから、ポルスターガイスト現象の一種に悩まされているのだ。日中は何ともないのに、寝付いてから停電が発生するらしい。朝目覚めればブレーカーが落ちていて、当然飯も炊けていなければ、湯も沸いておらず、エアコンのタイマーだって全く意味を成さない。そればかりか、就寝前に掃除したハズの居間のテーブルやキッチン周りに、多くの水溜りを見つける。驚いて拭き取ろうとすれば、その水溜まりは粘着力を持ち、独特の青臭さを放っていることがわかる。これには男である家主も、すぐ“アレ”であることに気づいてしまった。
(まさか幽霊が…?それとも夢遊病?けど、パンツは汚れてねぇし…)
自身がわざわざキッチンや居間で自慰に耽(ふけ)るだろうかと、自問自答を繰り返す。彼は何も知らぬのだ。家主が寝静まったのを見計らい実体化した家電たちが、それぞれの置き場所を“ハッテン場”としていることを。つまり、彼の家で起きている摩訶不思議な現象は、家主の夢遊病でもなんでもなく、単に欲情した家電たちがお互いを慰め合った、生々しい痕跡に過ぎなかった。
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「あぁんっ!!ホットプレートのデカち●ぽすごいよぉ!!奥まできてぇ!!もっと電圧掛けて、痺れさせて!!結腸破れてもいいからぁ…ズボズボ種付けしてくださいィ!!」
「ヒデェ喘ぎ声だなぁ、おい。この家最大のイチモツ捩じ込まれて、ち●こおっ勃ててやがる…。もっと熱いのほしけりゃ、頑張って腰振れや。それとも俺専属肉壺のお前は、これがお望みかァ?」
キッチンの片隅。床に組み敷かれる形で片足首を持ち上げられ、ぽっかりと開いたアナルに巨漢の肉棒を串刺しにされている男がいた。雄叫びを上げて悦んでいる彼は、1人のコンセントである。家電の電圧は日中の見た目はともかく、実体化した際の体格とペニスのサイズに比例する。この家トップの電圧を持つのはホットプレートで、キッチンのコンセントはその昔、彼の専用穴であった。
現在の家主はホットプレートを使用する機会もなく、戸棚の中に眠らせていたのだが、キッチンのコンセントは彼の絶倫を忘れられず、実体化できる深夜にこうして密会しているのだ。
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