ケダモノスイッチ (Page 2)
「誠也の、相変わらず大きくて大好き」
二人して裸になってシャワーの湯を浴びれば、触れ合う肌は自然と上気して、すぐにゼロ距離へと縮まった。ボディソープをまとった深晴の手のひらが誠也の全身へと這い、ところどころで確かな意志を持って撫で回していく。
「最近一人でした?」
「して、ないよ…ほんと、忙しかったし」
「そうだよね。もうガチガチだもん、誠也の」
「なんか、えっちなお店みたい…深晴が、僕のこと洗ってくれて」
「えっちなお店ごっこする? 俺となら『本番』ありだよ?」
泡が流れていく排水溝を横目に見ながら、誠也はゴクリと生唾を飲み込んだ。深晴によって弄(もてあそ)ばれた中心は雄々と天を仰ぎ、血管を浮き上がらせて膨れている。誠也の中で唯一、地味でも凡庸でもない部分。それは、今まさにそそり立っている長大な男根だった。
「ン、く…ふ、ぅ…」
「み…深晴ッ…」
「ぅ…ぅ、ぁ…出しちゃっ、ても…いいからね」
深晴はフェラチオが上手い。舌遣いや吸い付き具合はもちろん、目線や愛撫、それから煽り方も。蕩(とろ)けるように熱い口内、弾力のある粘膜に蹂躙される感触。奉仕というほどの従順さはなく、その代わり、溢れ出るエロスで誠也を翻弄しては気持ちをがんがんと高めてくれるのだ。
「駄目、離して…もう、出る…今日、早いから」
「ンッ…はぁン…誠也の濃いの、飲ませて?」
「ほんとに…だめ、だって」
「ッぅッ、ンぐ…ッン…む…ぅぅ…」
ぐぽ、と鈍い音をさせてまで口から無理やりに引き抜いたというのに、深晴の諦めは悪かった。制する誠也の手を払い除け、ぐんと反り返る肉棒を高速で扱きあげていく。
「あッ、ぁ…深晴、だめ、だって…ッぅぅ…!」
「ンはぁ、ぁン…いっぱい出たね…」
糸をひくほど濃厚な白濁を顔面で受け止めた深晴は、婀娜(あだ)っぽい表情を浮かべて嬉しそうに笑った。それから見せつけるように真っ赤な舌を伸ばして竿を舐めあげ、下品な音をたてて先端をしゃぶる。
「ほら…顔、きれいにしたら、ベッド…」
「ここでしよう? 誠也が帰ってくる前に、準備してたから…多分、すぐ入る」
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