パーソナルトレーナーと夜のレッスン (Page 3)
「あぁッ、ンぁぁ…お、おぐッ…」
「俺、ほとんど動いてませんからね?」
「めぐ、る…そこ、ぁッぁ…」
「擦り付けてるのは新矢さんですよ。ナカ、すごい動いてるし…」
体重を乗せて鐙を背中から押さえ込み、突き入れた腰はわずかに揺するだけ。そんな須藤の生ぬるい愛撫にも、発情した鐙の体は感度を上げていく一方だ。
「撮影始まったら、忙しくなりますね」
「ぅ、ン…は、ぁ…」
「俺が毎日ご飯作って待ってますから。体にいい栄養抜群のメニュー、考えておきますね」
「ぁ…ぁ、ンぅ…」
言葉と一緒に吐息を吹き込んだ須藤は、鐙の耳をねっとりと舐めて耳たぶをしゃぶる。唾液が絡む水音にぞくぞくと背筋を戦慄(わなな)かせながら、かろうじて残る理性で鐙はコクコクと頷いた。
「俺が、全部してあげますよ。食事もマッサージも筋トレも、それから性欲処理もね」
「ンンッ…はぁ…」
「新矢さんは仕事に集中してくださいよ。忙しくなると、ムラムラしちゃうタイプでしょ?」
夜遅くまでの撮影から帰宅したとき、ストレスや疲れが溜まって勃起した性器を、須藤は玄関ですぐに扱いてくれる。あるいは、バスルームでシャワーを浴びながら、ソファでマッサージをしながら。肌を撫で回して性感を存分に高め、忠犬のように従順に、鐙の欲を念入りに解消してくれる。
「想像しただけで、気持ちよくなっちゃって。新矢さん、ほんとエロい…」
「ぁッぁ…めぐる、めぐ、る…」
「アクメしちゃっていいですよ。俺のこと、搾り取ってください」
「ッッは、ぁ、ぉ…ンッ、イクッ…なか、で、イクッ…ンンぅぅ、あぅぅッン…!」
腰をガクガクと振りながら果てた鐙は、須藤が去る感触に低く呻いた。半開きの唇からは涎が垂れ、力なく吐き出された精液が撥水シーツに水溜まりをこしらえる。まだ、足りない。今日は、これでもまだ物足りない。
「めぐる…まだ、できんだろ…?」
「もちろん。ほら、すぐ復活しますよ」
「相変わらず…絶倫、だな」
「欲張りな新矢さんには俺ぐらいじゃないと」
今度は仰向けになって惜しげもなく体を開いた鐙は、再びの須藤との逢瀬に喉を反らせ、甘く掠れた声で続きをねだったのだった。
Fin.
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