可愛い獣と僕の夜 (Page 2)

キースが何度手入れをしてもすぐに伸びてしまう長い爪先。
人の身体が弱く、傷つきやすいことを教わったルルフは初めこそ慎重に、優しく触れてくる。
月明かりからキースを覆い隠すように、ルルフは両手を木の幹について身を屈める。
胸板に鼻先を押しつけられてシャツを開かれ、分厚い舌の平で胸板を舐められるとキースは一瞬息を詰めて身震いした。

「ん、…ふぁ……あっルルフ、もう少しいい子に…っ」
「キース、キース、いれたい。オレ、おなかすいた」

ベロベロと胸板を舐め回す舌が、少し硬くなった乳首を押し潰す。
掬い上げるように擦り付けて離れていく舌先が突起を弾けば、キースは甘い声をあげた。
野生的な面が強いルルフは最近になってやっと前戯の一つを覚えたばかり。
キースは羞恥を覚えつつも、ずり下げた下着の中でローションを含ませた後孔に指を埋める。

会う前に慣らしはしてきたが、ルルフの性器は恐ろしく大きい。もう少し慣らしておきたいのに、脚に押し付けられる性器はピンク色の皮膚を見せてビクビクと震えている。

(もう固くなってる、…こんなに大きなものが僕の中に入るなんて…)

考えただけで体の奥がじんと疼いた。
ぐちゅぐちゅと音を立てて後孔を指でほぐしていき、窄まりがほころぶと指の本数を増やす。
最終的には三本の指で縁を押し広げ、痛みや違和感がなくなった頃合いをみて指を引き抜く。
腕を首に回して抱き寄せると、急かすように胸を舐めていた舌が止まり、唾液を飲み込んだ口が離れていく。
キースは吐息を漏らしながら、尻尾を振るルルフを見て微かな笑みを浮かべた。

「いただきます、する…キース」
「あぁっ…あっは、っ…あぅっル、ルフッ…奥、ダメっ…あ、まだっ…んぁっ…んんっ」
「だめ、しない…ッ……がまん」
「っ……ひ、ぁっきもち、いっ…あっいい、上手…ンッ…ああぁぁっ」

先端部が後孔を割り広げて体内に侵入してくると、僅かな痛みを逃すために大きく息を吐き出す。
片脚をルルフの腰に絡みつかせれば、キースの体を支えるように大きな手のひらが尻へと添えられる。
大木とルルフの間で完全に体を持ち上げられたキースは、両手脚をルルフに絡みつかせながらズブズブと入り込んでくる熱の塊を受け入れた。

太い竿が結合部を広げて出し入れされる度に上擦った声が漏れ、奥まった肉壁を突く亀頭に強い快楽を誘い出されていく。
動きは激しいものではない。キースに言われた通り根元まで含ませないよう浅く腰を揺らし、うごめく肉壁を陰茎で掻き回していく。

押し上げるように前立腺を刺激する陰茎に表情が蕩け、互いの腹の間で陰茎が先走りを垂らし始める。
心地よい快楽に身を委ねていると、突然曲がった肉壁の奥まで陰茎を突き入れられてキースは射精した。

「がまんむりッ…キース、キースッ」
「い、った…いったからッ…ひゃっああっ…あっあーっだめ、だめぇっ」

指に触れる毛を掴んで必死に制止を訴えかけても律動は止まらず、達したばかりの陰茎が体と共に揺れてペチペチとキースの下腹部を叩く。
吐き出した精液で濡れた肌を夜風が撫でると冷えを感じ、それがまた興奮を煽っていった。

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