可愛い獣と僕の夜 (Page 3)

大きな身体に抱きしめられながら腹の奥底を熱く滾る陰茎に叩きつけられ、目の前がチカチカと光を放って思考が鈍っていく。
またいく、そう思った瞬間体内から抜け出ていった陰茎にゾクゾクと背筋が震える。

「あ、はぁ…あっ…ルルフ、僕は人間だから、これは…ああぁっ…はっ…あぁんっ」

何度も何度も言い聞かせているはずだが、本能に逆らえないのかルルフは興奮が高まっていくとすぐにキースを四つん這いにする癖があった。
強い力で頭を押さえつけられると抵抗はせずに、土や木の葉の上に腕を乗せ、自ら腰を高くあげる。
キースはこれから与えられる快感を前に、期待と恐怖と羞恥の入り混じった複雑な表情で拳を握りしめた。

先走りでヌルついた先端が押し当てられたかと思えば、一瞬でS状結腸まで入り込んでくる。
キースは目を見開いて悲鳴じみた声をあげ、容赦なく腸壁を掻き乱す凶悪な陰茎に二度目の射精をした。
達しても止まる気配のない律動に、地面へ爪を立てて身悶える。

「キース、かわいい…すき、オレキースすきっ…」
「や、だぁっ…あうっあッ壊れ、ちゃっ…あぁぁっ…いく、いくっ中でいっちゃ…ーーっ」

激しく肌がぶつかり合う音が響き渡り、力の入らない体を支えるようにルルフの毛深い腕がキースの腹を抱える。
甘ったるい声で快楽を訴えると体内で膨張した陰茎がどくりと大きく脈を打つ。
亀頭が抜け出る寸前まで腰を引いたルルフは、勢いよく腰を叩きつけた。
直腸深くへ大量の精液を吐き出されると、キースは強く陰茎を締めつけながら中イキをして太ももを痙攣させた。

射精をしても止まることなく腰を叩きつけて体液を混ぜ合わせ、僅かな隙間から泡立った白濁が溢れる。
鼻息荒くうなじに鼻頭を擦り付けられると、生暖かく湿った吐息と肌の感触にふるっと腰が震える。
舐めて、甘噛みして、夢中でうなじから愛情を注ぐように愛撫を施され、言葉通り好意を示された。
うつむいていた顔を覗くように顎下へ鼻頭を押し込まれ、無理矢理顔を上げさせられる。
汗と涙で濡れた頬を舐める舌は優しく、腹の中を撫でる陰茎も心地いい。

痛いくらいの快楽が少しずつ馴染んで心地よくなり始める。
キースは強過ぎる快楽で涙がにじみ、うまく焦点が合わないなりに必死に顔を向けて、鼻先へキスを送ってやった。
するとばふっと音を立ててルルフの尾が地面を叩き、それを合図に律動が激しさを増していく。
腹の奥を突き上げられる度、飛びそうになる意識を必死に繋ぎ止めながら声が枯れるまでキースは喘がされ続けた。