弟みたいって思ってた? (Page 2)
「……っ、なんだよ…お前そんなに、俺のこと嫌いなのかよ」
ぽろぽろと涙がこぼれる。ああ、最悪だ。こんな情けない姿を晒すことになるとは。
見られたくなくて目を伏せると、なぜか焦ったような敬太の声が聞こえた。
「あぁ、泣かないで。違う、違うよ…怖がらせちゃったならごめんね」
そっと頭をなでられて混乱する。
だってその手はとても優しくて。そう、まるで小さい頃に俺が敬太にしてやったみたいな、ポンポンとあやすような撫で方だ。
とっさに顔を上げて敬太を見ると、彼の眼はどろりと甘くとろけるような湿度を持っていて、ぞわりとした。
「敬、太」
喉が狭まったように声が出ない。なんとか絞り出すと、弟のように可愛がっていた男は目の前でうっそりと笑った。
「…もうわかるでしょう?俺は、翔兄が大好きなんだってこと」
「な、好きってお前…ンうっ!…っ!?ンンー!!」
思わず開く口を、敬太の唇が覆う。
舌先が絡みそうになって、反射的に逃げるが狭い口腔内でまたすぐに舌同士が重なり合う。
苦しくて息を吸おうとしたら、ごくりとどちらともわからない唾液を飲み込んでしまった。
酸素が足りなくて、頭にもやがかかったようだ。
「んっ、は、ぁ」
「はぁ、翔兄顔真っ赤で可愛い…息継ぎ苦手なんだね」
「ふ、ざけ…っんむ、ぁっ」
「ふふ、大丈夫、キス気持ちいいでしょ」
「っ、ん!んぅ、ぁえ、っふ」
口の中いっぱいに蹂躙(じゅうりん)されて、じんじんした感覚が広がる。
小刻みに体が跳ねた際に陰茎が敬太の太ももに擦れ、びくりと背が反った。
「あぁごめんね、こっちも一緒に触ってあげる」
「んっ、やめっ、ひっ、ぁ!!」
容赦なくしごく手が速まって息が上がる。
嫌だ、こんな、同性の幼馴染みの手でいかされるなんて。
「ねえ。俺以上に翔兄のこと見てきた奴なんていないよ?だからね、わかるの。翔兄が、今どこをどう触ってほしいのか」
「ひっ、ぁ、や、やめ…!」
「ここ、気持ちいいね?」
「~~~~っ!!!ぁ、あっ」
扱きつつ先端の鈴口をヌチヌチと弄られて、たまらずに俺は精を吐き出した。
嘘だ、こんな、敬太にイかされるなんて。
ぼう然としながらただ荒い息を吐いていると、声がかけられる。
「翔兄感度いいから、後ろもすぐに覚えられそう。よかった」
そう言った敬太が、俺のあり得ないところを指でなぞる。
必死で抵抗したのに、優しく優しく、俺は暴かれていった。
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