課長、部下のお願いきいてくれますか? (Page 3)
「か、かさい…?」
「……すみません」
言うと顔が近づいてきて、あっという間に唇が重なる。
キスだ。
キスされてる。
俺が目を丸くしていると、濡れた舌がぬるっと俺の舌を絡めとってきた。
「ン、ふぅ……ッあ、かさ、」
キスの合間に名前を呼ぼうとする。
それを吸い取るみたいにもっと深く唇を重ねながら、ふいと膝裏に手がかかってきた。
さっきまでおもちゃで塞がれていた孔の入口に、ぴとりと熱い塊が触れた。
「ン、ン……ッ!?」
ちょっと待って、と言いたいのに葛西の唇がそれを許してくれなくて。
一気に、熱を押し込まれた。
「~~~~ッ!!」
声にならない声があがる。
さっきよりもずっと硬くてデカい、葛西のペニスだ。
そうわかると俺の腹の奥がぞくぞくして、背中から頭まで震えが走った。
そのままゆさゆさと揺らされる。
ぎしぎしとベッドがきしんで、これじゃまるでセックスだと思う。
ようやく唇が離れてゆく。
見上げると俺にペニスを入れてきた部下が、じっとこっちを見下ろしていた。
まるで、じゃない。
俺、葛西とセックスしちゃってるんだ。
そう思うと自然とつながった場所がきゅんと締まったのがわかった。
「…橋本さんの、ナカ…超きもちいい」
「…!」
葛西が俺を見下してきゅっと目を細めると、口角を上げた。
その顔で見つめられて俺は息をのんだ。
俺の部下は。
昼間は会社で真面目そのものの顔で仕事をしていた、クールな部下は。
さっきまで酒を飲みながらプロジェクトや同僚の話を言葉少なに聞いていた俺の部下は。
こんなにも、エロイ顔をするのか。
初めて見たその顔から、目が離せない。
と、マットレスの上に転がしてあったローションを葛西が手に取って、ドバッとつながっているところへかけてきた。
冷たさに思わずわななくと、ぐっと両足首を掴まれて、あっと思う間にピストンが始まる。
「アッ、アッ…!はぁ、や、ン…ッ」
葛西のペニスが俺の内臓をえぐってくる。
おもちゃが入ってたときには感じなかったような、甘くて熱い。
しびれるみたいな感覚がひっきりなしにナカを襲う。
硬い先端で擦られるところからどんどん熱が増幅して、それが腰から背中を通って頭のてっぺんまでびりびり伝わってくる。
我慢できすに俺は高い声をあげてしまっていた。
上に伸し掛かっている男の腰が動くたびにずっちゅ、ずっちゅとローションの音が鳴る。
ベッドがぎしぎしと軋む。
こんなの。こんなの、気持ちいいに決まってる。
「あ、アァッ、かさい、かさい…いッ!い、い…」
思わず名前を呼ぶ。
「橋本さん…ッ」
「あ、いい…ッ!」
気がついたら俺は部下の広いYシャツの背中にしがみつくみたいにして、夢中になって自分から腰を擦りつけるように動かしてしまっていたのだった。
Fin.
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