囚われの保育士は過保護な早漏先輩を射止めて (Page 7)

「ひゃっ…あっ!ひえん…せんせぇの…お●ん●ん、僕の中で大きくなってぇ…っ!」
「――ッ!この状況でかわいいこと言うなよ。加減できなくなっちまう…だ…ろ…っ」

火煙先生はセックスするときも心配なのか、何度も『大丈夫です』って言ったのに、びっくりするぐらい身体中にローションをたっぷり塗り込んでくれた。これじゃ香りが充満して、その内バレちゃうんじゃないかなって思うくらい…容器の半分が一瞬でなくなってしまったんだ。

ゴムだっていらないって伝えたのに、『お前、何もわかってねぇな。男同士だからって、付けなくていい理由にはならねぇと思うぜ?』って絶対に外さないんだ。焦らされて、焦らされて、ようやく挿入されたと思っても、あまりにゆっくり動くものだから、痛みに慣れた部分がこそばゆくて仕方ない。これじゃ、先生の前で絶頂に達せないのではないかと不安にもなった。

「あんまりやさしくしないでください…もっと乱暴にして…!!」
「それじゃアイツと一緒だろ。お前はもう、傷つく必要ねぇんだよ。俺、男とヤんのは初めてだけど…唯を苦しめることだけは絶対にしねぇ」

そう言って身体を撫で上げ、僕に向かって『可愛い』を連呼した先生は、何度か緩いピストンをしたあと、呆気なくイってしまった。

――先生ってまさか、早漏なのかな…?

「中で出してほしかったのに…」

奥に白濁液が溜まったままのゴムが片づけられるさまを見て寂しくなっていると、額に軽い衝撃が加わる。火煙先生が、中指で弾いたのだ。

「ばーか。もっと自分を大切にしろよ」

これは先生なりの優しさだ。そう理解しているのに、強い刺激を求めてしまうのはやはり僕が淫乱だからなのだろうか。

「せんせぇ…僕、先生の精液…欲しい…です」

彼の瞳の奥を見つめて、応えを待つ。とはいえ、今放ったばかりなのだから、もう一度挿れてくれるとは思えない。

「ったく、お前には負けたよ、唯。けど、中は駄目だ。唯はもろいから壊しちまいそうで怖い」

『――その代わりお前が嫌じゃなきゃ、クチでしてくれ…』と火煙先生は膝立ちから少し脚を開いた格好で、僕を招き入れてくれたのだ。それでも尚、ゴムを付けようとする彼の手を止めて、好きな相手の陰のうを両手で抱え、カリや筋、袋の方にも一心不乱に唇を重ねる。これが正解じゃないことはわかっているけれど、火煙先生は佐野さんのように声を荒げたりはしなかった。

「――っ唯、離れろ…出る…っ!!」

目の前で白濁液が宙に舞い、床へと散っていく。
そこへ舌先を伸ばそうとする僕を先生は『腹壊すぞ』と抱き寄せて、髪をワシャワシャと掻き回してくれた。

僕の下手なフェラで、火煙先生が射精に至ったことが嬉しい。

「つーかさ…唯、セックスもフェラも上手すぎだから――もう全部俺の、な」

そう言った先生は何故か瞳を潤ませていたんだ。

Fin.

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