幼馴染の拗らせが転生しても治りません！ (Page 6)

「気持ち悪いかもしんねぇけど、ちょっとガマンしろよ？」
「あうっ！！」

唐突（とうとつ）にぱくりっと陰茎を咥えた彼は、こちらの包皮を剥（む）くかのように唇で扱き出した。好きな相手の口内へと出し入れされる己のカリ部分が、舌先でも弄ばれ、唾液で濡れていくのが見える。

（しゅーと…なんで…こんなに上手（うま）いんだよ？）

あまりの快感に耐えられず、もう出してしまいそうだ。早漏だと思われたくなくて、身体を起こし、彼の胸元に手を当てて気づかされる――心臓が動いていないことに。

「んな悲しい顔すんな。俺は死んだってお前とセックスできりゃ、それでいい。ホントは生身の身体でシたかったけどな…これじゃ、冷たくて嫌だろ」
「そんなことない…。俺もずっと秀斗とシたかったから！！」

ペニスを舐めながらも太腿の間を割り、でん部へと挿し込まれた指は、再度肛門の入り口をいじらしく刺激してきた。そして、排泄の機能しか果たしたことのないナカへと押し入る。

「あっ！あぁ…！！んぅっ！」
「よかった――ゆーき、まだ処女だよな？アナルぎちぎちに締めつけてくるし、指だけでこんなに感じて…ち●こもスゲェ硬くなってる。可愛いヤツ」

――変なこと言っていないで、ひと思いに挿れてほしいのに、彼ときたら皮を下した亀頭を指で挟んで弾いてみたり、乳首を甘噛みして痕（あと）をつけてみたりと、散々俺で遊びやがった。

「バカしゅーと！！はやく…はやく挿れろよ！いつも勝手すぎんだよ、お前は…」

シーツは俺と秀斗がムダ打ちしてしまった精液や腸液で、ベトベトだった。今思えば、これも彼なりの優しさだったのかもしれない。夢の中の部屋には、ローションやオイルといった潤滑剤（じゅんかつざい）が置かれていなかったのだから。

「ゆーきはそんなにオレを成仏させたいのか…なーんてな！いいか、できるだけ力を抜いて何も考えんなよ。オレは実体がないから…痛けりゃ引っ掻いても、噛みついてもいいぜ？」

そう告げると、秀斗は身体に付着していた粘液を指ですくいとって、俺のアナルに塗りたくってくれた。

「あっ！ぅんっ！！あぁ！！」

初めてのセックス。いくら好きな奴だからとはいえ、潤滑剤なしでは案の定、激しい痛みが襲い…俺は泣きながら彼にしがみついていた。しかし、この涙は痛みだけが理由ではない。

（これで秀斗は成仏しちまうのか…？）

彼が消えてしまうことが辛くて泣いているのだ。49日を経てようやく再会できた秀斗の魂は、これからどうなってしまうのだろう。可能ならば、生きている彼にもう一度会いたかった。このまま夢でなんか終わらせずに、熱をもった肉体でセックスをし、両親にも“恋人”として紹介したかった。

「しゅーと…しゅーと…どこにも行かないで…ぅんッ…」
「ったく寂しがり屋だな…」

俺の涙を舐めたあと、彼は間髪（かんぱつ）入れずに、唇をむさぼっていく。塩辛い涙の味も、秀斗の唾液によって中和されたようだった。このキスは以前のような唇同士を合わせただけで終わるものじゃない。ザラついた舌が口腔内（こうくうない）をまさぐり、上アゴの柔らかい粘膜をこすられては、身体がピクピクと動く――緩めのピストンと共に行われると余計にだ。

「んっ！あっ…ぅんっ！！スケベしゅーとぉ…キスするか動くかのどっちかにしろよぉ…！！」
「ヤだね。感じまくってるお前、すっげぇカワイイもん。勃起したち●こ、さっきから俺のヘソに当たってんぞ」
（バカバカバカ！バカしゅーと！！！せっかく堪（こら）えていたのに、余計なことを…）