童貞大学生はぬいぐるみ好きヤ●ザを嫁さんにしたい! (Page 8)
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(――あれ…?)
いつものようにスマホのアラームに起こされると、隣はもぬけの殻だった。夢でも見ていたのかと思うほど、きれいに片づけられた部屋を見て、天を仰ぐ。
(鵡川さん、オレに幻滅(げんめつ)しただろうな…)
いくら鵡川さんが男で、無防備な姿をさらけ出していたとしても、オレの犯した罪は消えない。なによりも、ゲイではないオレが出会って間もない四十路の男に欲情してしまうなんて、自分でも信じられなかった。
今度こそ完全に彼との繋がりが絶たれた――そう思っていたのに。
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「なんで…?」
こちらが一方的に恋愛感情を抱いてしまった相手――鵡川さんは、オレが処女を奪った日から1週間後、再び姿を現した。それも顔中アザだらけで、まぶたを紫に腫らし…俺の部屋の入り口にちょこんと座り込んでいた。
「――帰ってきたか」
「その傷、一体どうしたんですか!?」
オレの顔を見た相手は、バツの悪い表情で、持っていた紙袋をこちらに差し出す。中に入っていたのは、ウェディングベアだった。
「お前に好き勝手されたあと…気が動転してたんで、スロット回しに行ったんだよ。そしたらコイツらがいてよ…気づいたら貯金も全額使って取っちまってた。左側の子、お前に似ていると思わねぇか?」
左側というのは、ウェディングドレスを着たクマのことを指しているようだ。
「ここに寄るつもりはなかったんだけどよ…店出たら、龍宮会の幹部に見つかっちまって――」
そう吐き捨てるように呟いた鵡川さんは、玄関のドアにオレを押し付けるようにして、自ら唇を寄せた。長時間待っていたのだろうか…カサついた唇は震え、瞳は赤い。
「頼む…また…抱いてくれねぇか?お前のことで頭がいっぱいで、どうしたらいいのかわかんねぇんだ…」
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「あッ!んんッ!!おい、きゅうたァ!!だめ…軽く舐めるだけって約束したじゃねぇかァア!!」
「鵡川さんってホント、玉好きなんですね。竿しゃぶっているときよりも、反応イイんだから…全部口に含んで、噛んじゃいますよ?精子タンクから溢れた濃いザー●ン、オレが全部飲み干してあげますね」
「いや…!!恥ずかしいのはヤだ…きゅうたの舐めるから…変なコトしないでくれよォ…」
抱いてほしいと懇願(こんがん)してきたのは鵡川さんの方だったのに…なんて思いながら、上下逆さの状態――いわゆるシックスナインの体位で、オレのペニスへと舌を伸ばそうとしている相手の耳たぶを膝で撫でる。もう彼に嫌われるようなことはしたくなかったのだが、シャワーも早々にベッド上に移動すると、『ヤる前に…お前のち●こ舐めてやろうか?』と彼から誘ってきたもんだからオレの方が慌てる番だった。
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