運命の相手はすぐそばに。 (Page 2)
それから俺達は家出をした。車を代わる代わる運転してあちこち転々とする生活。
お金は単発のバイトを繰り返して作り、夜は車中泊でお金に余裕があるときにだけラブホテルに泊まる。
そんな生活に疲れたと最近口にするようになった。
*****
シャワーの音で目が覚めた。いつの間にか眠っていたらしい。
「ごめん、起こしちゃった?」
腰にタオルを巻いた悠利が顔を覗かせる。
「…大丈夫。なにか食べたら?」
日に日に痩せていっているのが一目でわかるくらいだ。
「…いらない」
低い声で言うとまたシャワールームへと姿を消した。
ベッドから起き上がり、姿を追う。
ラブホテルらしい大きな鏡張りの洗面所。
「僕が打ち明けたりなんかしたから…」
「どうして?」
目も合わせてくれない。
「ずっと心の中に秘めてればよかった。そうしたら潤弥はこんな辛い思いしなくて済んだし…大学だって…」
「俺はそんなこと思ってない」
少し声を張り、はっきりと否定する。
「そもそも家を出よう、って言い出したのは俺。悠利が辛そうだったから」
「でもぉ…」
「はいはい、泣かないの! 昔からそうだったよなー」
泣き出してしまった悠利を優しく抱きしめ、頭を撫でる。
「潤弥、好き…」
「俺もだよ?」
軽くキスをするとそれに応えるように舌を入れられる。
「んっ…食欲はないのに、性欲はずいぶんあるんだね…」
タオル越しでもわかるほど大きく硬くなっているぺニス。
洗面所の鏡に姿が映るよう向きを変えさせ、タオルを剥がし丸裸にしてやる。
「ほら、見て? 自分のおちんちん」
「やっ、やだ…」
「俺、なんもしてないよ? 勝手に興奮して勃起してるんじゃん。ほら、おちんちんぷらぷらー!」
後ろ手にぺニスを持ち、上下にぷらぷらと揺らす。
子供のころお互いふざけてやっていた遊びだ。
「もっ、もう…!」
「ちゃんと鏡で見ててごらん…? 目、離しちゃダメだよ?」
思いっきり音を立ててフェラチオをする。
もう何十回とエッチしているものだから気持ちいいところなんて知り尽くしている。
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