僕は兄ちゃんの花嫁~血の繋がりなんて関係ない!~ (Page 5)

「好きだ、蒼。きっと俺の方がお前を好きなんだ――だから俺はお前と一緒に風呂に入らなくなったんだ。見ろよ、コレ…絶対バレんだろ」
(うわぁ…)

ゆっくりと振り返れば、平常時でさえ大きい彼のペニスが、亀頭も根本もパンパンに膨らみ、ボディソープとは別のヌラヌラとした液に塗(まみ)れ、天に向かってまっすぐ伸びていた。兄ちゃんも苦しいのか、声がかすれている。

「こんなになったのは初めてだ――お前のエロイ身体、見ちまったから…蒼…気持ち悪いだろ…?」
「ううん…でも、でもさ――兄ちゃん彼女いるじゃん…俺、男だよ?」

辛そうな兄ちゃんの顔は見ていられない。自身の言葉とは裏腹に、触りたくて堪らなかった巨根に触れ、先ほど僕の身体に行われたように相手のペニスをゆっくり扱いてやる。僕なんかと違って兄ちゃんのソレは、カリも亀頭も勃起と共に露出していて、くぐもった声と共に先走り汁はすぐに白濁液へと変化していった。

「俺、お前じゃなきゃ…勃たないみたいなんだ。今みたいなキスも女相手じゃできない…蒼の顔が思い浮かぶんだよ。当然彼女にも…」
「――彼女さんに嫌われたの?」

営みが必須ということではないだろうけど、兄ちゃんは優しいから背徳感でいっぱいだったのかもしれない。彼女だって、一緒にいる相手が自分に気のない様子であればわかってしまうだろうし。

「付き合っていた相手はさ、俺がお前を好きだって知ってんだ。『弟の話をしているときだけ、表情が違うね』なんて。それで、向こうから“同棲の話はなかったことにしましょう”って言われたんだ…。俺が許されない恋をしていたとしても、本当に好きな人と一緒になってほしいって――」

“だから、彼女には感謝しなきゃな”と兄ちゃんは微笑んだ。来月には家を出る、というのは僕の本気度を試すための虚言だったらしい。

*****

「に、兄ちゃんまってぇ…僕のナカ、お湯入って…音すごいッ!!こんなの恥ずかしいよぉ…」

ジュプジュプと酷い空気音が浴室内で反響する。湯船の水面が揺れ、僕のナカに兄ちゃんの巨根が押し入れられれば、開いたアナルからおのずと大量の湯も出入りを繰り返す。

“お前は初めてだから、負担にならないようにしてやる”と彼は何を考えたのか…湯を張った浴槽の中、僕を膝上に乗せる形で挿入した。

「蒼、興奮してんだろ。俺の締め付けてんの、わかる?すげぇ…そそる。もう少しだけ速くしていい?」
「兄ちゃん、だめ、だめぇ!!ぅんッ!!耳ふさいでぇ…この音聞かないでぇ!!」

兄ちゃんの耳に手の平を当てて、いやらしい音を聞かれないようにしたのに、前のめりとなったせいで、彼の口元に近づいてしまった乳首を不意打ちに吸われる。

「んぁ――ッ!!」
「――…!!!」

ビクンッとひときわ大きく仰け反った僕を抱きとめた兄ちゃんは、そのままこちらのナカに自身の白濁液を注ぎ込んでくれた。

(夢じゃないよね…?僕のお腹に、兄ちゃんの精子が…)

それは望んでいたことだったのに、物悲しさに襲われるのはなぜだろう。兄ちゃんが僕をずっと好きでいてくれたことは喜ばしい。でもせっかく子供が残せる相手と結ばれようとしたのであれば、本気でなくてもその人と一緒になった方が幸せを手に入れられたのではないだろうか。

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