パーソナルトレーナーと夜のレッスン

「ッあ、ぁぁ…」
「新矢さん、腰はゆっくり下ろしてくださいね。ちゃんと全部入りましたか？」
「ン…は、ぁ…」
「じゃぁ動いていきましょう」

都内某所の閑静な住宅街、駅からほど近い場所にある築浅の低層レジデンス。この部屋の主である俳優・鎧新矢(あぶみ しんや)は、一糸まとわぬ姿で床へしゃがみこんでいた。そして、その臀部の狭間にあるのは、リアルな男性器を模した吸盤付きのディルド。ガニ股で跨り、それをアヌスへと挿入した鎧は、息を乱しながら腰を上下に揺すっていた。

「いいリズムですよ。じゃぁ、こっちもお願いします」
「ッぅ、ぐ…ふぅ…ンぅ…」
「口元の筋肉を鍛えると、顔立ちがすっきりしますからね」

鐙の正面に立ち、自身の肉棒を咥えさせながら話しかけている男。彼の名は須藤巡(すどう めぐる)といい、鐙の専属パーソナルトレーナー兼セックスパートナーだった。歳は鐙より6歳下の25歳。浅黒い肌に筋肉質で厚みのある体、そして人懐っこい雰囲気の好青年だった。

「新矢さん…今日はここで一発出します、ね」
「ぁッ…ッは…」
「ッはぁ、もう…出る、から…ッぅ…ふぅ…」
「ンンッ…ッぅは…ぁ…」

鐙の端正な顔面へ、勢いよく射精する須藤。その逞しい男根と粘っこい白濁をうっとりと眺めながら、鐙は内股を甘く震わせていた。10代の頃に子役やモデルとして芸能界で活躍した後、29歳のとき俳優として再ブレイクした鐙。31歳となった今も仕事は絶えないが、役柄を広げるべく、演技指導やボイストレーニング以外にも体作りに勤しんでいる。その過程で出会ったパーソナルトレーナーの須藤とは馬があい、プライベートでも交流を重ねるうちに、いつしか肉体関係を持っていた。

「新矢さん、射精しないで上手にイケるようになりましたね」
「巡…はや、く」
「軽いメスイキじゃ、物足りなかったですか？」

鐙をベッドの上へと引き上げた須藤は、彼を四つん這いにさせて、突き出された中心で熟れる蕾へとローションを垂らした。鐙はすらりとした長身で、清潔感と紳士的な雰囲気をたたえた美丈夫。ドラマや映画では二枚目の役柄が中心で、当然ながら女性ファンも多い。そんな彼が須藤の前でだけ見せる、秘密の夜の顔。

「ッあぁぁッ…ンッ、は…」
「トコロテン、気持ちいいですね？ 声もしっかり出していきましょう」

一度の射精程度では萎えない須藤のペニスが、容赦なく鐙を貫いて彼を甲高く啼かせた。そのまま追撃をするかのように始まる、熱のこもった激しいピストン。余裕があるように見せかけて、いざセックスとなれば須藤は若き性欲を露わにしてくる。時どき垣間見える彼の年下らしさを鐙は気に入っており、多少強引でもいつも許したくなってしまうのだ。