優しいカレシに『ラブホでなんでもする券』を渡した結果 (Page 4)

全身が一気に震えて、しばらく震えを受け止めていると、佐野はゆっくりと唇と手を離し、代わりに俺の頭を撫でた。

「祐太…すごい…胸しか触ってないのにイっちゃったんだ」
「へ…あ…」

遠くから佐野の声が聞こえるが、あまり脳内で処理できない。今は、ひたすらこの波を受け止めることしかできない。

うっすらとした意識で確認すると、どうやら精液がでていないようだった。

「あえ…なんで…俺いまイッて…」
「うんうん。祐太はいま、女の子みたいにイッちゃったんだよ」
「へ…」

いたずらに、佐野が俺の胸にチュッと吸うと、イッたばかりの俺の身体はひどく刺激を感じてしまう。
「や！？」

胸で息をしながら呼吸を整えていると、佐野は休憩することなく、次は俺の下部に手を伸ばした。抵抗する力は残っておらず、佐野の指を受け入れる。いつのまにローションをつけたのか、指は滑らかですんなり入り込む。

すっかり感じやすくなってしまった俺の身体は、なかに入ってくる佐野の刺激をひたすら感じることしかできなかった。

ヌプ…と指が入り込む感覚。いつまでたっても慣れない感覚。イッたばかり俺の身体には少々刺激が強すぎて、細かく快楽を拾ってしまい少し苦しい。

「や…んん…んあ…や、やあ！」
「嫌じゃないでしょ。気持ちいんだよね」

話し方は優しいが、問答無用で指を押し進めて拡げる佐野。いままで気づかなかったけど、かなりいい性格をしている。

どんどん指も増やされ、だいぶほぐされた頃、佐野はやっと指を抜いてくれた。来る…と思って身構えていると、佐野は俺の背中に手を回して起き上がらせ、寝転がった佐野の上に座らされた。

「ふぇ…」
佐野はにこにこと笑顔を浮かべて俺を見ている。
「祐太、祐太から動いてみて」

ちょうど座らされたところが佐野の自身付近。まだ服を着ている佐野だが、服越しでも十分反応している存在がある。佐野は、俺の腰を支えて自身を押し付け、いやでもわからせる。

「な！？そんな…」
普段だったらそんな恥ずかしいことなんてできない。だけど、佐野が俺にお願いをしてくれていることが嬉しい。恥ずかしくて泣いてしまいそうだけど、俺はぐっと堪えて、佐野のズボンのチャックを下ろした。

たどたどしくも、どうにか下着を下ろさせると、勢いよく佐野自身が飛びだしてくる。俺のをほぐしたり、愛撫するだけでこんなに反応してくれていたのか…。