先輩の家には、大きくて可愛いイヌがいる (Page 4)
耳の奥まで痺れるような囁きに、武斗の腹は底深くまでじんじんと疼いた。
「はッ…あぁぁ…ン、ンッ…武斗、くんッぅ…」
「ぅ…くッ…はぁ…はぁ…」
蕩けるほど熱い肉筒に迎え入れられた武斗は、気付けば夢中で腰を振っていた。叶太の性別など一瞬で忘れるような快楽がそこにはあり、吸い付いてくる媚肉の弾力は唯一無二の心地良さだった。
「叶太…いけない子だね。俺以外で、気持ちよくなったりして」
「れん、くん…ッぐぅ…うぅ…」
「得意の御奉仕で、俺を楽しませてくれよ」
武斗の正面へと回り込んだ廉は、四つん這いになった叶太の頭のぐっと抱え込む。そして間髪入れずに怒張をその口へと押し込んだかと思えば、穏やかな表情のまま容赦なく犯しにかかった。
「ッぅ…ふぅ…ぅ、ぅ…」
恐らく喉奥まで肉棒を飲まされている叶太はくぐもった声で呻くばかりだが、その苦しそうな様子とは裏腹に、武斗と繋がる雄膣はきゅぅと嬉しそうに収縮を繰り返す。べったりとしゃぶりつく粘膜に耐えかねて、武斗は絶頂への道をひた走っていった。
「ッ…ぅぅ…イク…」
「ンンッぅ、はぅぁ…ッンぐぅぅぅ…!」
武斗が射精するとほぼ同時に叶太も果てたらしく、ぐっと締まったアナルが小刻みに痙攣する。真っ白になる頭で涎を垂らしかけながら、よろよろと腰をひいた武斗はすぐ後ろの椅子へ倒れるように座り込んだ。脳みそと心臓の位置が入れ替わったかのように頭がバクバクと脈打ち、全身から汗がどっと吹き出してくる。
「れん、く、ん…」
「ほら叶太、口開けな」
桃色に上気した肢体を床へと投げ出した叶太は、仰向けになって唇を開く。そして伸ばした舌の上に廉が白濁をぶちまければ、なんの躊躇(ためら)いもなくそれを飲み下していた。
「武斗くんに見てもらいな。踏まれて、イクとこ」
「ンぁぁ…ゃ、ああぁッ…!」
まるでイヌの服従のようなポーズで、廉の長い脚に中心を踏みつけられる叶太。嬉しそうに顔を歪ませ甲高く啼いて、噴水のような勢いで彼は射精する。湿度の高い部屋に漂う余韻に感化され、武斗の頭はクリアになるどころか、さらに泥沼へとハマっていく気配さえしていた。
「続きはベッドでしようか。武斗くんも、おいで」
濃厚なエロスを含んだ廉の声音は、武斗の思考から拒絶の選択肢を奪い取る。素直に頷いて立ち上がった武斗は、廉と叶太に手を引かれて新境地へと足を踏み入れたのだった。
Fin.
最近のコメント