僕×M×彼氏 (Page 2)
鞄に手を入れて小さなボタンを一度押してみたけど、和葉は無反応だ。
少しだけ和葉から離れて、エレベーターの近くで待機しながらもう一度ボタンを押す。
一瞬、和葉の肩が跳ねた。それでも何もありませんでしたって顔で受付を済ませるからもっと意地悪したくなる。
鍵を受け取って僕の方に歩み寄ってくる和葉にも見えるようにリモコンを取り出して、さっきとは違うボタンを押した。
かく、と膝が落ちそうになったけどすぐに姿勢を戻して僕の隣に並ぶ。
エレベーターに乗りこんで最上階のボタンを押したついでにカチカチとリモコンのボタンを押すと、和葉は唇を噛みしめて瞳を潤ませる。
今度は僕が手を引いて、部屋まで続く廊下をゆっくり歩いた。
明らかに歩幅を狭くした和葉は一歩歩く度に苦しげに眉を顰めて、それでも顔に出さないように気丈に振る舞う。
鍵を開けて部屋に入るなり膝から崩れ落ちた和葉のお尻を撫でると、体内の振動が薄っすらと伝わってくる。
内側から鍵をかけてベルトを外し、衣服の間に手を忍ばせれば期待するように腰を揺らす。
「こんなの入れたままでナンパされちゃってさ、どんな気持ちだった?」
コードを指に巻きつけて軽く引っ張るとビクビクと腰が跳ねて呻き、耳を赤く染める和葉はたまらなく可愛い。
どこからどう見ても格好よくて、性格も優しくて、こんな完璧な男そうそううないだろってくらい格好いい彼氏。
でも僕はそんな和葉がスカートはいた僕にいいようにされて気持ち良くなっちゃうところが最高に好きだ。
「ね、もうきつそうだね。これ当たりだった?ここでイきたい?」
「…っ…ここでは、ちょっと」
「そうだよね!それじゃあベッドでしよっか。僕は先に照明を変えてくるよ」
部屋の中は色気も何もないくらいに明るい。けど枕元の照明を弄れば部屋は赤くも青くもなる。
僕は青いライトが好きだけど、和葉は赤い方が興奮する。折衷案ってことで赤紫になるようにボタンを操作して、僕はベッドを降りた。
鞄の中に入れてきた丈の短いタイトなスカートに履き替えると、どうにか立ち上がった和葉が壁伝いに部屋の中に進んでくる。
部屋は少し暗いし距離もあるけど、和葉の股間がもっこりと膨らんでいることはよく見なくてもわかる。
ベッドに腰掛けて脚を組んだまま待っていれば、僕の足元に倒れ込むようにして和葉がきてくれた。
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