激愛吸引恥辱~ノンケ大学生とタチ役ウリ専配達員の隠れ遊戯~ (Page 4)
(な…)
まさかとは思うが…野津が俺に提案しているのは、その手の店で行われる睾丸マッサージや口淫…フェラのことだろうか。それにしても俺が彼に施しを頼んだ覚えはないし、仮に物好きな男が野郎同士での淫乱マッサージを好んでいたとしても――“許諾”した覚えなんかなかった。
野津が俺の前に広げたのは、さきほど俺がサインしていた受領書の裏に挟んでいたらしい薄ピンク色のカーボン用紙。そこには【ウリ専派遣 桃色魂】と企業名が記載され、野津緋色の名前、その傍らには“タチ役”さらに小さな文字で“巨根大好き緋色クン!バキュームフェラ・強力刺激の手コキマッサージが得意!”との文字が躍っている。
「へへ…これは俺との契約用紙。凛くんは俺にオナ癖の秘密を知られちゃったでしょ?それじゃ不平等だから、俺も誰にも言ってない秘密…教えてあげるよ」
*****
野津は明るくそう口にすると、俺に自身が抱えている秘密とやらを打ち明けてくれた。
田舎町…ましてや誰もが世話になっている新聞販売店のひとり息子がゲイだと知られては、自身はともかく親に面目が立たない。野津は周りに自身の趣向を打ち明けることで顧客が不買運動を起こし、店の経営が立ち行かなくなるのではないかと不安に思っていたというのだ。
「だからね…夕方の新聞配達のあと、隣町に行くんだ。この“桃色魂”でタチ役してんのが秘密にしている第2の仕事ってワケ。滅多にお目に掛かれないぶっ太くて雄々しいち●ぽを貶(けな)すことが大好きな俺にとって、ゲイ風俗って天職なんだよ」
野津の素性に俺は驚いた。夕方の配達のあと風俗の派遣へと出掛ける彼は、明け方近くまで依頼された男を抱く、タチとしての奉仕を続け…なにごともなかったかのように早朝3時からまた朝刊の配達へと出る。新聞販売店の跡継ぎになるという点においては腹を括り、折り込み作業も精力的に行うというのだから――息つく間もなく働き続けているということだろう。俺だったらそんな毎日にくたびれて反吐(へど)が出そうなものだが…野津は疲れの色さえ見えない。それどころかこの日々に…今に生きがいを見出だしているようであった。
「凛くんは覚えていないだろうけど、俺たち…前に会ってるんだ。あの日も久能木さんたちが留守で、今日みたいにオナってた凛くんが出てきたんだよ?ショートパンツの中は素肌。フル勃起してるの丸見えでさ…。俺、自分より大きいち●ぽの男見るとイジメたくなっちゃうから…ねっとり手解きして、女とは味わえない快楽を与えたい。ヤりたいって欲に支配されている君を逆に犯したくなったってワケ。この意味わかる?凛くんのアナルヴァージンがほしいんだ」
「なっ…!?」
野津の目的は俺の尻穴…。黙っていればいい男である彼を前に、たじろいでしまう。
しかしそれがまた“タチ”であると話す彼の性癖に刺さってしまったようで、両手の拳を強く握り、弁を振るったのだった。
一目惚れをした相手を勝手な感情で“襲う”計画を立てていたのなら、それはもう立派な犯罪ではないか。だが俺は突如として自身の想いを告げてきた青年の瞳が潤みだしていることに気づいた。
ドクン、ドクンと早まる鼓動。そんなハズはない、AV好きな俺が“男”に欲情してしまうなんてありえない――という自身の“嫌”な本質と、親にさえ隠している秘密を打ち明けてくれた野津への同情や、哀れみの感情に流されそうになる。
最近のコメント