その声を独占させて、たくさん鳴いて (Page 4)
いやいやと首を左右に振る彼を気遣えず、僕の手でとろける様子が愛らしくて中を解すのも程々に、僕は彼をきつく抱き締め、一気に自身を挿入した。
すると背中を反らし、再び軽い絶頂を迎えてしまった葵くん。
「っく……はは…またイったね…でも、もう少し頑張って」
「っはぁ、は…っ…ちょ、っ…むり…っあ、ぁ…」
無理なのは僕のほう。
縋りついてくる彼を一層強く抱き締め、延々と湧き上がってくるような欲に従って腰を打ち付ける。
「あアっ…は、ぁ…んッ……っ、ぁ…伊織、さ…っ…い、おり…さんッ…」
「っはぁ……葵、くん…っ…好きだよ…大好き…ッ…絶対、離さない…っ…」
「あっ、ぁ…ん、ぁァっ…お、れも…ッ…伊織、さん…はぁっ…好き…ッ…」
もう声を抑えるなんてことも出来なくなり、ひたすら甘美な声をあげて必死に僕を呼ぶ葵くん。
そんな淫らで可愛い彼に僕の欲をぶつけるよう、激しく律動しては奥を何度も突き上げた。
「ん、あアっ…も、う…イく…ッ…はぁっ…伊織、さ…っ…一緒、に…イきたい…っ…あッ…」
「っ…あぁ…僕も、もう…っ、はぁ…一緒に、イこう…っ…!」
「っッあ、っ…ん、あア…っ!!」
*****
一緒に絶頂を迎えた僕たちは、しばらくソファの上で抱きあっていた。
微睡みながら将来の話をして、お互いどれだけ想っているか伝えあいながら。
笑いながらどちらともなく何度も口付けていると、葵くんの可愛さに僕はまた彼が欲しくなり、覆い被さった。
彼の声が枯れるまで何度も何度も貪り、意識を奪った。
そして数時間後、起きた葵くんによって僕はゲンコツを食らうはめになる。
Fin.
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