チャラ男彼氏が俺と絶対別れない!〜エッチな勝負で決着だ?!〜 (Page 5)
「…で。罰ってなんだよ、ケンジ」
あのあと、お互いに興奮しまくって3回戦までやり切った俺たちだが、やることをやってようやく頭が冷えてきた。
裸でシーツに包まったままぶすっとした顔の俺を見て、ケンジがぶはっと吹き出す。
「リョウちゃん、負けたくせになんでそんなに偉そうなのー?」
「うるせぇ!負けは負けだろっ。認めてるんだから煮るなり焼くなりさっさとしろっ!」
完全に逆ギレだとわかっていても、恥ずかしさと居た堪れなさで、つい乱暴な口調になってしまう。
そんな俺に、ケンジは愛おしげに細めた目を向ける。
「じゃあ、リョウちゃんにしてもらう罰ゲームを発表しまーす。…ぜーったいオレと別れないで、ずーっとオレと、一緒にいてもらいますっ!」
「…はあ」
ため息をついて、顔を背けたのは、呆れたから…だけじゃないかもしれない。
「…お前って、ほんっとにバカだよな」
「リョウちゃんこそ、オレのこと大好きで別れるとか無理なくせに、別れたいなんて変なこと言うのもうやめてよね。まあ、リョウちゃんが好きなのはオレじゃなくてオレのセックスかもしれないけど?」
「あーもう、うるさいうるさい!」
俺は赤くなった顔を手で覆って言った。
「わかったよ、俺の負けだよ!俺もお前が大好きです!」
…満面の笑みのケンジに飛びつかれ、四回戦目が始まってしまったのは、言うまでもない。
Fin.
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