二度目のHは糖度100 (Page 5)

「ああっああああッッッ！」

ズプン…と亀頭が挿り込み、ミチミチと入り口を押し広げた。

「ぁんんッッ！！！」

俺は背中を反らすと、喉を震わせ喘いだ。

「大丈夫？もうちょっとだけ、先に進むよ」

水野が向かい合ったまま、俺の腰を優しくさする。

そして、はち切れそうな陰茎をゆっくりと奥へ押し進めた。

「はぁっああああッ水野っ…ああんっっ」

俺は嬌声を上げながら、水野の首に腕を回した。

「准一、平気？」

俺は返事の代わりに、水野に深く口付けた。

「んっっ…今、准一のナカうねった…」

水野は嬉しそうに笑うと、下から俺を突き上げた。

「はぁああっ深いっ…ああッッああああッ」

水野は俺の体を気遣い、ゆっくりと撫でるように腰を前後する。

突き上げても決して最奥までは挿れず、優しく俺を揺さぶった。

「准一、きもちいい？」

「きもちいい…ああっ…んんッ」

男同士のセックスとは、こんなに甘いものなのだろうか。

とろけそうな快感と自分にだけ向けられる優しさ…。

水野の熱を全身に感じ、俺は今にも泣き出しそうだった。

「…水野は…ッ…きもちいい…？」

俺がそう尋ねると、ナカで水野の質量が増した。

「あああッッ…急に…でっかくすんな…」

「こんなになってるんだから…いいに決まってるでしょ…っ」

水野は俺にキスをするとピストンを速めた。

「ああっんはぁっ…あっっんんッ」

鋭い快感が全身を駆け巡る。

最奥が早く欲しいとヒクついていた。

「み…水野ぉ…奥…ちょうだい…」

俺はねだるように腰を揺した。

「准一…」

「…お願い」

水野はゴクリと喉を上下させると、俺の膝裏に手を入れた。

腰が浮き、ぐらっと不安定な上体が揺れる。

思わず水野に抱きつくと、下から強烈な快感が貫いた。

「ぁあああッッー！！」

「んんっ…准一っ」

最奥に水野のペニスが激しくぶつかった。

パチュンっパチュンっと湿った音が響く。

これまでとは比べ物にならない快楽に、全身が痙攣した。

「んぁあッ…水野っ…イクぅぅぅっ」

「俺もイク…っ…准一、一緒にイこう」

水野と俺は甘いキスをしながら、同時に絶頂に達した。

＊＊＊＊＊

「明日から、お前にどう接すれいい？」

「え？」

服を整えながら尋ねると、水野が不思議そうに俺を見た。

「…俺、まだ誰とも付き合ったことないんだ。こういう後ってどうしていいか、正直わかんなくて…」

俺がそこまで言うと、水野がいきなり飛びついてきた。

「痛ぇ…なんだよ、急に抱きついて」

「ねぇ、俺が初めての恋人になってもいい？」

「え？」

「准一の初体験だけじゃなくて、初恋人も欲しくなっちゃった」

「…俺の初めてを、コレクションみたいに言うなよ」

「ふふっ。じゃあ初デートも、初同棲もコンプリートしていい？」

「だからコレクションじゃないっつーの。お前、俺の話聞いてたのかよ」

あきれて笑っていると、水野が俺に向き直った。

「本気だよ。准一の初めて、ぜんぶ俺にちょうだい」

真っ直ぐな瞳が俺を射抜く。

少し上体をかがめると、手の甲に口付けた。

「いつか准一が人生を振り返った時、どれも最高の体験だったって思ってほしい。そのために俺、ぜんぶ大事にするから」

「…っっ」

俺は黙ったまま唇を噛んだ。

少しでも言葉を発したら、涙が出てしまいそうだった。

だから返事の代わりに肩を引き寄せると、初めての恋人にキスをした。

Fin.