秘密の隣人
新社会人の真純は連日の残業で疲れ切っている。そんな彼を労ってくれるのは年上の隣人・及川だ。美しい肉体で真純を労ってくれる。セフレになって半年、真純は及川に対して特別な感情を抱くようになっていた。しかし及川には他に男がいるようで…。
「真純くん、おかえり」
顔を上げると、3階のベランダに及川さんが立っていた。
路上の俺を見下ろしながら、ひらひらと手を振っている。
指に挟んだタバコから、細い煙が伸びていた。
「なんか疲れてるね」
及川さんはタバコを咥えると眉間をトンと叩いた。
俺は慌てて眉間のシワを擦り、
「まぁ、いろいろありまして」
と最近覚えた作り笑いをした。
「いつの時代も、新入社員は大変だね」
まるで他人事のようにつぶやくと、及川さんは夜空に向かって煙を吐いた。
能天気そうに見えるこの男にも、新卒とかいう時代があったのだろうか。
隣人同士になって半年。
俺はまだ及川さんをよく知らない。
見た目から、年齢は20代後半だろうか。
仕事や出身地、なぜこの町で暮らしているのか知らない。
知っているのは、男が好きってことと、脚の付け根にふたつ並んだホクロがあること。
それとイクときには必ず顔を隠すこと。
きっと俺に抱かれながら、誰かを想っているのだろう。
先週の情事を思い出し、俺は履き慣れていない革靴のかかとでアスファルトを擦った。
「お兄さんが労(ねぎら)ってあげようか?」
再び陽気な声がした。
顔を上げると、及川さんが俺の部屋を指さしていた。
タバコの煙が邪魔をして表情は見えない。
真っ暗な自分の部屋を見つめながら、俺はコクリとうなずいた。
*****
「んっ…ぅふ…っ」
及川さんは目に毒だ。
頬を赤く上気させ、口いっぱいに俺のモノを咥え込んでいる。
「ぅぐっ…ンっ…」
床にペタンと座り込み、左右に投げ出した艶かしい両脚。
そのへんのグラビアアイドルよりそそるものがある。
ベッドに腰掛ける俺の足元で、すがるように男根にしゃぶりつく姿は官能美そのものだった。
「はっ…ぁ…すげぇいい」
俺は及川さんの髪に触れた。
女のように柔らかな前髪をかき上げる。
汗ばんだ額から汗が一筋、涙のように頬を伝った。
「えっろ…泣いてるみてぇ」
指で汗を拭ってやると、及川さんが上目遣いに俺を見た。
視線を向けたままねっとりと裏筋を舐め上げる。
「ぁあっ…」
「ンふっ…おいしい」
今度は唇を根元に押し付けて、ゆっくりと陰茎を吸い上げた。
「はっ…ぅ…っ」
「ふふっ、またおっきくなった」
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