可愛い僕の愛しい元彼 (Page 3)
「違うよ」
恭弥が、僕の背中に腕を回す。ぐっと強く抱き締められて、「なにが?」とたずねる声が甘くなってしまう。
「瑠璃のこと、可愛いって思ってた。それは本当だけど」
恭弥の指先が、優しく僕の前髪をかき上げる。晒された額に、優しく唇が落ちてきた。
「俺は、瑠璃が好きなんだ。女の子の代わりなんかじゃなくて、瑠璃が好きだ」
なあ、と恭弥が耳元で囁いてくる。
「瑠璃のこと好きって言ってるのに、部屋に来てくれたこと、期待してもいいか?」
優しくそう聞かれて、あ、と声が漏れる。恭弥が喉の奥で笑う声が聞こえた。
「なあ。俺、浮かれてるんだ。瑠璃が部屋に来てくれて、自分からキスしてくれたから」
その言葉に顔が熱くなるのがわかった。
「ば、ばかじゃないの」
「うん。ばかみたいに瑠璃が好きだよ」
なあ、もう一回、瑠璃からキスして。そしたら、ベッドに連れてくから。
そう言われて、僕はもう一度、恭弥のTシャツの胸元を掴んだ。今度は、すがりつくみたいに。
*****
「ばかっ、激しい……」
僕の服を脱がせて、体のそこら中に触れながら、恭弥は「好きだ」と繰り返した。僕は恥ずかしくなって「やだ」を繰り返す。
「あっ」
恭弥が胸の先端に吸い付いて、「やだ、じゃないだろ」と言う。それが恥ずかしくて、また「やだ……」と顔を逸らした。
「やだって言わないで、瑠璃」
そう言いながら、恭弥がそっと僕のものに触れた。はっ、と思わず息が荒くなる。
「ほら、もう」
もう、の先を言われたくなくて首を振った。先端のほうに触れられて、体が跳ねる。
「あっ、待って、恭弥」
恭弥の大きな手が、僕のものを包むみたいにしながらしごいていく。自分の手とは違う感覚が気持ち良すぎて腰が浮きそうになる。
「やだ、……あっ、恭弥っ、恭弥」
「瑠璃、気持ちよさそう」
恭弥はそう言うと満足そうに微笑みながら、僕のものに顔を近づけた。形のいい唇が開かれて、恭弥がなにをしようとしているのかわかった。
「待って、そんなことされたら」
ぬる、と恭弥の熱い舌が僕のものの先端に触れた。初めての刺激に、あっ、と声を漏らす。
「恭弥、だめ……! あっ、いっ……」
いい、と一度口にしてしまうと、頭の中で快感がどんどん膨らんでいく。我慢していたものが振り切れたみたいに、恭弥の口の動きに合わせて「気持ちい、」と本音を漏らしてしまう。
「あっ、気持ちいいっ、あ、やだ、いっちゃう……!」
恭弥が、僕のものに強く吸いついた。いかされる、と思った瞬間、思わず手が伸びて、恭弥の髪の毛をつかんでしまう。
「あ……!」
熱いものが、恭弥の口の中にどんどん出ていくのがわかる。恥ずかしいのに、気持ちよくて止められない。
「……はっ、はっ」
全部を出し終わった僕のものから口を離すと、恭弥はなにも言わずにそれを飲み込んだ。
「瑠璃」
「きょ、うや」
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