堕ちる夜〜ヤンデレホスト×流されやすい売れっ子ホスト〜 (Page 4)

「っ…俺、もうイきそ……っ」

ちらっと顔を上げるとツバキが眉を寄せて感じ入った表情をしていた。

と、その時、後頭部を掴まれて咥えていたモノが喉の奥にまで入ってくる。

「んぐっ……んん〜〜〜っっっっっ」

「くっ……イく、ルイっ…、」

理性が弾け飛んで、一瞬にして頭が真っ白になった。

さっき素股された時みたいに、腰を激しく振ってしまう。

なにかに擦れるわけでもないのに、腰を振るだけで気持ちがよくて、生理的な涙に目の前が滲んだ。

「、っく……っ」

「ん、んぅ〜〜〜〜〜〜っっっ」

ツバキのモノが口の中でどくんと脈打ったかと思うと、どくどくと精液が喉に注がれる。

と、同時に、俺も激しく絶頂してしまった。

床にプシャ…っと液体が打ち付けられる音に、また、さっきの潮なるものを吹いてしまったと悟った。

「っ…ルイ…」

「んっ…は、げほっ、…っお、い、まじでなにしてくれ…て」

「ご、ごめん、…。ここ、ティッシュに吐き出していいから」

差し出されたティッシュに、ぺっと口の中のものを吐き出す。

いきなり穏やかな表情を浮かべてごめんね、と謝るツバキになぜか胸が締め付けられる思いがした。

「…はぁ、おまえまじでどうしたんだよ…」

「さっきも言ったでしょ。俺は寂しいんだよ。ルイがどんどん売れて、いろんな女に貢がれて、どっか行っちゃうんじゃ…って」

目を伏せたツバキの横顔はいつもよりずっと幼く見えた。

「べつに…そんなこと言ったらツバキのほうが売り上げはあるだろ」

「…俺はいいの。ルイって、流されやすそうじゃん」

まあ、それは否定できない。今もツバキに流されてこんなことしてしまったわけだし。

「ねえ、ルイ。ぎゅうして。そしたら俺、安心する」

両手を頼りなく伸ばしたツバキを俺はやれやれ、と抱きしめた。

「香水の匂いじゃないルイの匂いはじめて…」

「お、おい嗅ぐな…」

すんすんと首元の匂いを嗅がれてくすぐったいようなよくわからない感覚がした。

「俺、また不安になったらルイに乱暴しちゃうかも…」

「…、ま、まあ少しだけなら…」

悲しそうな、不安そうな声色でそんなこと言われて。

こっちが申し訳ないような切ないような気持ちにさせられる。

「ほんと…っ?また、こうしてぎゅってしてね?」

「……わかったよ…。ちょっとだけだからな」

そう仕方なく頷いた俺の肩で、ツバキがほっとしたように小さく笑った。

俺の髪を優しく撫でながらツバキがニヤリと笑った気がしたが、その時はまだ気にもとめなかった………。

Fin.

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