内気な僕の悩みを聞いてください (Page 3)
僕はそう呟きながらDVDプレイヤーとテレビの電源を付けた。
DVDプレイヤーの中に吸い込まれてゆくディスク。
それと同時に高鳴る僕の心臓。
「…君、頑張ってるね。もう終電終わっちゃうよ?」
テレビに映し出された上司役の男優の一言目。
「ああ…仕事は家に持ち帰りたくないんです」
もうひとりの部下役の黒縁メガネの男優がいう。
「君は真面目過ぎるよ……まぁ、いい。資料が完成したら会議室Bまで来なさい」
場面が変わり、薄暗く無駄に広い会議室へと部屋が映し出される。
「…できました」
「ほう…よくできてるじゃないか…」
上司役の男優が資料をパラパラとめくる。
「…で、セックスのテクニックの方は?」
突然の発言に僕はぎょっとした。
画面の中の部下役の黒縁メガネ君もそういった顔をしている。
「練習してきたの?」
部下役の黒縁メガネの男優は恥ずかしそうに下を向き、蚊の鳴くような声で
「はっ…はい」
と答えた。
「ふーん…じゃあ、俺のしゃぶってよ」
というセリフと同時にベルトを外す音、今にも破裂しそうなくらいギンギンに勃起した男性器が映し出される。
「はい」という返事とともに黒縁メガネ君がむしゃぶりつく…卑猥な水音を立てて。
「はぁっ…前より上手くなったじゃないか…」
「気持ちよくなってもらいたくて…頑張りました…」
…それと同時に僕は性的興奮を覚え、無意識に自分の男性器に手が行き、オナニーをしていた。
「あっ…気持ちいいっ…ああっ…ううっ…」
自分のオナニーに夢中になっているといつの間にか黒縁メガネ君は上司に挿入され、顔を真っ赤にして喘いでいた。
今まで感じたことのない性的興奮。僕も思わず声が出てしまうほどだった。
「もっ…もう…イク…っ…」
慌ててティッシュを数枚手に取り、欲望を吐き出す。
「ああっ…あっ、はっ…はぁっ…んあっ…」
勢いよく射精された精液が手のひらだけでは収まり切らず、カーペットにまでシミを作る。
「あっ…ダメ…っ…」
僕には刺激が強すぎる。慌ててリモコンを手にし、電源ボタンを押した。
…真っ暗になった画面には肩で息をし、下半身を丸出しにしている僕の姿がうっすらと映し出されていた。
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