加虐性癖サラリーマンはご奉仕ロボットを愛でたい
モラハラ癖のあるサラリーマン、孝則(たかのり)は上司から「コイツ、これで成人してるんだぜ?」と“家事代行・性欲処理ロボット”の凌辱セックス映像を見せられる。ロリ姿のロボットが激しいスパンキングを受ける姿に興奮し、己の加虐性欲を認識した孝則。自身も処女個体のロボット『メグ』を注文するのだが、手元に届いた彼女の股間には小さなペニスがついていて…。
「孝則(たかのり)…そんなの最初からわかっていたことじゃないですか。僕は貴方の性処理道具となるロボット――長期間使用できるダッチワイフとして購入したのでしょう?」
「…それは――」
上手く言葉を返せない俺に対し、弱々しく笑う彼に胸が詰まる。“そんなつもりではない”と否定することはできなかった。
目の前の相手は、男相手に性欲処理を施す目的で生産されたAIロボットなのだから。
5年前…俺が30の頃出来心で注文した『家事代行・性欲処理ロボット』であるメグは、あの頃と同じ幼児体型のまま、こちらを見据えていた。俺とコイツでは“生”の次元が違いすぎる。だから決して愛してはいけない存在だったというのに。
今俺はどんな表情をしているのだろう。彼を…歳を重ねることなく、永遠の命を手にする相手に恐怖を感じてしまう己が情けない。
(こんなことになるなら、興味本位で買うんじゃなかったな…)
*****
時は2100年。人類はパソコンを手にするのと同じ感覚で、人型AIロボットを購入し、共に生計を立てることが普通となっていた。俺――紫雲孝則(しうんたかのり)はこのとき付き合っていた彼女から突然別れを切り出され、途方に暮れていたのだ。
(あー!! 3ヶ月も生ハメしてねぇと落ち着かねぇ…!!)
ソープや本番可能な店に出向いても、女の芝居がかった喘ぎ声が俺を萎えさせる。こちらが欲しているのは、もっと獣のような…女に絶望を与える、強姦に等しいセックスなのだ。髪を振り乱し、迸(ほとばし)る汗と潮。“やめて!!”の叫び声――膣から溢れてくる白濁液を見て、泣きじゃくる女が逃げないように、拘束具でドアノブに括りつけ、また犯す。ゴムはおろか、避妊薬の服用さえ許されない状況で幾度となく中出しを繰り返された女が、快楽に目覚めていく様を目に焼き付けられたら最高だ。
少なくとも犯されたい願望を抱く奴というのは、この時代にも存在していて、俺はネット上で見つけた女に片っ端から声を掛け、家政婦兼セフレとして妊娠覚悟の危険なセックスに溺れていたのだが、この秋の人事異動が俺の満たされた性生活のすべてを奪った。
新しく課長の座についた男が、自分では全く動かず、部下を手駒(てごま)のように扱う最低野郎だったのだ。こちらがどんなにタスクを抱えていても、仕事を丸投げされ、ようやく契約に結び付けたかと思えば、自身の手柄のように横取りしていく。『孝則は俺の補佐役だろ。上司を立てることも、仕事の内だ』なんて上手いことを言って。
仕事量が増えれば増えるほど、自分の時間が減っていく。定時で帰れる日なんてなく、毎日明け方まで残業の強制。タイムカードの改ざんなんて日常茶飯事だった。不思議なのは、そんなクズ野郎にも子供…家族がいることで、俺に仕事を放り投げた分、本人は有給を消化し、家族サービスに費やしているようだ。“家族”を引き合いに出されてしまえば、独身であるこちらは文句が言えなかった。
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