W雌穴開花~万引き兄弟電流折檻恥辱~
東里兄弟はこの半年…とあるスーパーで万引きを続けていた。兄である祐樹を盲目的に愛している未玖。兄の窃盗癖を救ってやりたい思いつつ、今日も黙って商品を詰める。だが、スーパー側も盗られるばかりではいられない。兄弟は店長や警備員に取り囲まれ、電流玩具を用いた折檻で処女を奪われてしまうのだが、次第に雌穴としての悦びを感じはじめ――。
「あうッ!痛い…引っ張らないでよぉっ…!!」
「未玖(みく)!!おい、お前ら…もう離してやってくれっ!盗ったモンは全部返すっ!!痛めつけんのなら俺にしろ!そいつは俺に付き合ってただけなんだよ…物を盗るように嗾(けしか)けたのは俺なんだ!」
自宅から2駅離れた隣町のスーパー。閉店まで1時間を切り、店を閉める準備のため店員たちがバックヤード、トイレ、入り口…散り散りとなって掃除をし始めた頃。“犯行”を終え帰宅の途へ就こうとした僕、東里(あいざと)未玖と5つ上の兄、祐樹(ゆうき)は水色の警備服に身を包んだおじさんたちに囲まれ、羽交い絞めにされたかと思うと…抵抗する間もなく再び店内へと引きずり込まれていた。
「祐樹くんよォ…弟が可愛いのはわかるが、盗みに付き合っているってだけでも犯罪になるんだぜ?」
その内の1人が兄に声を掛けると僕の前髪に触れ、脅すように掴み上げた。額に近い皮膚が張り、ピリリとした痛みが走る。
(やっぱり兄ちゃんを止めるべきだったんだ…。今まで見つからなかったのが奇跡だったんだよ…)
共に警備員に捕らえられている兄は、いつになく取り乱している。それもそうだ。褒められたことではないが僕ら兄弟の万引き成功率は…100%だったから。
万引きは、兄がストレス発散で始めた――決して踏み入れてはならない世界の“趣味”である。学生時代から素行不良であった兄は、社会人となり就職しても上司の指示に反発し、浮いていた。そんなとき、ふと魔が差したらしい。近所のコンビニで小さな袋菓子を何気なく手に取ると…素知らぬ顔で退店したのである。
こうした犯罪の成功でも、廃れた自己顕示欲を満たすには十分。やがて兄は窃盗癖の底なし沼へと堕ちていったのだ。
「…テメェら常習犯だなァ…?」
「くっ…」
「に、兄ちゃん…」
僕と兄は警備員の言葉に項垂(うなだ)れるしかない。生鮮品売り場裏のバックヤードに放り込まれた僕たちは、後ろ手に手錠を掛けられた状態で…錘のついた足枷まで備えつけられていた。
(僕は…いつから兄ちゃんみたいに盗み癖がついちゃったんだろう…)
僕は彼の“優しい呪縛”から逃げられない――いじめの標的となることが多かった僕は、小学生の頃…同級生たちから無視されていた。それを知って教室内に殴り込みに来てくれたのが、高学年にいた兄…祐樹である。
だから僕にとって兄は憧れの存在。僕はどんなときでも彼の後ろをついて回った。ときに『未玖、これ以上俺に関わらねぇ方がいい。俺はもう昔の俺じゃねぇ…超えちゃなんねぇ一線を超えちまったんだよ…』とあしらわれたとしても、それは変わらなかった。
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「店長。万引き犯はコイツら、東里とかいう下衆(げす)兄弟です。弟の方は20歳丁度の大学生。兄の方は5つ上の営業マン。ここ半年間ウチで盗みを繰り返していたようです」
「やはり万引きだったか…。前任はなぜ棚卸しで数が合わないのにも関わらず、放置し続けたんだろうなァ…」
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