はじめてをいただきますっ! (Page 3)
――あれ、オレまた間違えたっぽい?
後悔時すでに遅し。ねっとりと舌の感触が唇を舐めまわしたかと思うと、あっという間に歯列を割り入り、逃げ遅れた拓也の舌をも絡め取とる。いきなりの展開に思わずギュッと目を閉じた。
――うわ、コイツのキス、オレ食べられちゃってない?
ってあれ?オレが?食べられるの?え、そうなの?
「ん、ちょっ……ちょっと、ちょっと待って!ってあー〜?!?!なにそれ!」
ちょっと目を離した隙に、綾人はどこから取り出したのか、銀色の輪っかを手にしていた。
「え、コレですか?」
と言いながらも、あっという間に拓也の両手を手錠でベッドヘッドに繋いでしまった。
「ただのおもちゃの手錠ですよ」
「おまっ、ただのおもちゃだろうか手錠じゃないか!こんなんしなくても…」
「逃げませんか?」
「だから、そういったじゃん!」
「…そうでしたね、でもコレは保険です。せっかくのチャンスなんで、ちゃんと約束守ってもらわないと」
そういうと綾人は上半身を起こし、拓也の身体を明るくなってきた室内で改めてじっとりと見聞した。
「オレにくれるんですよね、あなたの 初めて」
――やっぱりオレ、間違えてた〜〜〜!!
拓也の後悔の叫びは心の中にだけこだました。
「……っん、んは、あ、おまえ、初めてって、…んウソ、だろう…っん、あっ…」
繋がれた腕はそのままに、拓也は綾人の愛撫を全身に受けていた。
男相手が初めての拓也にでもわかるほど、手練れたその手つき、舌技に翻弄されもう3回射精していた。先程拓也の口内を思うがまま蹂躙(じゅうりん)した綾人の肉厚な舌は、柔らかだった拓也のペニスにしゃぶりつき、陰茎に舌全体を這わし唇を窄めてしごき、追い詰め、輪口に舌先をぐりぐりとねじ込み、残る精液の残滓(ざんし)のひと滴れもすすり上げた。
「…そんなにイイんですか?嬉しいなぁ」
股間から頭を上げた綾人は、口元を拭いながらうっとりとつぶやくように言った。
3回の絶頂を味わった拓也は、昨夜の酒も残っているためかすっかりクタクタになっていた。
ようやく口淫から解き放たれた拓也のペニスも本人同様に、くったりとし濡れそぼっている。
拓也が恍惚としていると、綾人はベッドの下に手を伸ばし、何やらを手にしていた。シャンプーボトルのようなそれのフタをパカっと開けると
「ちょっと冷たいですよ」
「へ?何が…っひ、ひゃあっ!っん…あ、な、なんだソレっ?」
「大丈夫です、ただのローションですよ」
逆さまにされたボトルから、透明の液体が股間に垂らされた。粘液質な液体はぬったりと拓也のペニスを濡らし糸を引く。綾人はそのペニス右手を伸ばし、しごくように2、3回擦り手にローションをまぶしそのまま拓也の後口めがけて指を突きたてた。ローションに濡れた綾人の人差し指は、ツルンと拓也のアナルに潜り込んでいく。
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