バズる？！無人島トライアングル

俺は某番組の企画で、とある無人島にやってきていた。

1ヶ月の間、自給自足のサバイバル生活を送るという企画で、一般公募の後書類選考、面接を経て7人の健康な成人男子7人が選ばれたのだ。

先週、初めての顔合わせで驚いたのが、6人のうち2人も俺は顔見知りだったことだ。

メンバーを紹介しよう。

俺は二階堂マナブ23歳、駆け出しのピン芸人で、タレント数たった4人の弱小プロダクションに所属している。

SNSのフォロワー数は3000人に少し足りないくらいだが、このチャンスで1万人まで伸ばすのが目標である。

礒貝ユウタ、21歳。小柄で子リスのような印象の最年少参加者だ。既に日に焼けた肌に白いTシャツがよく似合う。南国の少年といった感じだ。実家が漁師をやっているらしい。

佐藤テツロウ23歳、高校時代の同級生だった顔見知りの一人。クラスの中では、あまり目立たない方で暗い印象だったが、垢抜けた印象になっていた

1浪して超有名大学に進んだという佐藤は、すでに来年から大学院に進学を決めており、特にやる事とがなくなったので、面白そうだと参加したらしい。

西郷リョウマ27歳、母親が幕末大好きらしくこの名前になったという覚えやすい自己紹介だった。ガタイが良く寡黙な彼にはピッタリだ。魚釣り好きが高じて、今回参加を希望したらしい。

山本リンペイ27歳、初めて見た時とても綺麗な人だと思ったのが第一印象。口を開いたら、とんでもないチャラ男だった。パーティーピーポーとは彼のこと。ノリが良く、話しててとても楽しい人だ。経歴は不明。

赤石マサル28歳、リンペイさんと一緒に応募したということで、ノリもリンペイさんと同じように終始ハイテンション。

2人で話している時の、話口調の語尾から察するにおそらく2人ともオネエのようだ。

中峰ケンショウ26歳、顔見知りの1人で仕事で知り合った先輩だ。もともとこの企画を教えてくれたのがケンさんだったのだが、あまり乗り気の様子ではなかったので、てっきり断ったのかと思っていた。

以上の7名だ。

なんだかバラバラのメンツだが、それぞれ個性的なので、きっと面白い番組になるに違いない！と俺は思っていた。

ネット配信のマイナー番組だけど、ある意味全国だ！

ここからがスタート、だと船上で1人意気込んでいた。

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