文化祭の出し物でメイド服着たらお仕置きされた (Page 4)

『ねぇねぇ、やっぱりこっちにもいないみたい』
『ホント奈々の奴、どこ行ったんだろ…おーいななぁ〜!!』

「――っ!!?」
「チッ…」

突如聞こえてきた2人の女性の声に律動が止まる。
先程までとろけていた頭が急激に覚めていく。これは、まずい。
確かにこの部屋には鍵がかけてあるけど、声なんて出したら1発アウトだ。
けれどたぎった熱は簡単に収まることはなく、むしろ緊張や焦りからか彼のモノをギュッと締め付けてしまう。

「…っ、おい拓人」
「ごめ…ッ、だってぇ…!」

とがめるような彼の声は、情事の低く掠れているものでさらに興奮してしまう。
声を出してはいけないと思うほど、興奮はつのっていきギュウギュウと後ろを締め付けた。
すると次の瞬間、奥に収まっていた彼自身がゆっくり引き抜かれ…ズンッ!と勢いよく奥を突かれる。

「っあ――!」
『ん?今なんか変な音しなかった?』
『気のせいじゃない?』
「ほら、声抑えないと、バレちまうぞ?」
「ッふ、ぅ…!!ゃ、ぁん!んん…!!!」

衝撃で思わず声を上げれば、扉の奥からくぐもった声が聞こえてくる。
彼にもその声が聞こえてきたのか、耳元で低く囁くと律動を再開し始めた。
声を漏らさないようにと必死に唇を噛むが、ところどころ漏れてしまう甘い音にめまいがする。

バレてしまったらと焦る自分と、この状況に酔っている自分がさらに興奮を誘い、絶頂が近づいてくる。

「ぁ、あぁッ、だぇ…!も、ぃく…ッ!っ!?」
「しぃー…」

しかしあと少しと言うところですべての動きが止められ、口元を彼の大きな掌で抑えられる。
息を吹きかけるように耳元で囁かれた低い声にかつてないほどに興奮するものの達することはできず、解放されることがない快楽がぐるぐると腹の中で渦巻いていたその時、扉の奥から新しい声が聞こえてきた。

『おーい2人とも〜!見つけたぁ!!こんなところにいたの?』
『それはこっちのセリフだよ!?アンタどこ行ってたの!????』
『ごめんごめん、トイレ行ってた!あ、そろそろ演劇始まっちゃうよね!?急がないと!!』
『あっちょっと待ちなさいよ!!』

パタパタという軽い足音が遠ざかっていき次第に聞こえなくなったころ、ようやく俺の口は彼の手のひらから解放された。

「危なかったな…ごめん拓人、やりすぎた。…拓人?」
「ゆ、ゆぅ…おれ、もう耐えられない…!はやく、はやくゆうのあついのちょうだい…?も、いかせてくれ…!!」

もっと気持ちよくなりたくて、より大きな快感を早く得たくてするりと自ら彼の身体に擦り寄れば、俺の中で彼のモノが大きくなった。

「ッ、ははっ!お仕置きのつもりがご褒美になったかぁ…。いいぜ、拓人。ちゃんとイかせてやるから、満足するまで俺に付き合えよ?」
「うあぁ!??き、たぁ…!ゆうの、あつくておおきいの…!!ごつごつ、ついてぇ?おれの、なかに…なかにッ、あついのちょうだい…!」
「ふ、メイドのくせに一丁前におねだりかよ…!ほら、ちゃんと受け止めろよ!!」
「っああああぁ!!!!」

パンッと今までで1番強く奥を貫かれた衝撃で雷が落ちたかのように全身が震える。
これだ。さっきからずっと待っていた感覚に俺は喜びの声を上げた。
どくどくと中に熱い液体が注がれて、その感覚すら絶頂を長引かせる快楽になる。
思わず床にへたり込みそうになるのを、彼の両腕で支えられ、再び机に押し倒された。

「ほら、休んでる暇なんてないぜ。まだまだいけるよな?」

いじわるく笑う彼に彼の形をすっかりと覚えた身体が、先程の快感を欲しがってキュンと鳴く。
まるで犬のようにはしたなく舌を出しながら、俺は愛しい恋人におねだりをした。

「まだ…もっとちょうだい…?っご主人、さまぁ…!」

大きく見開かれた眼がゆっくりと細められて、顔が近づけられる。
文化祭は後半となりもうすぐクライマックスを迎えるが…俺たちだけの甘い時間は、まだまだ続いていった。

Fin.

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