陰キャの元クラスメイトがドS男子に豹変!? (Page 5)
「僕を家に呼ばなければこんなことされずに済んだのにね?」
「あぁ、ゆたか! ん、もっと、してぇ」
「さっきまで僕を怖がってたくせに、あっという間に可愛くおねだりするようになっちゃって」
「もっと、もっと! ああぁ! そこ、きもち、い……んん!」
「太陽くん。そろそろ、イくよ? いい?」
「い、イく! ゆたかと、いっしょに……ああぁぁあ!」
ガンッと奥を突かれた時、オレは欲望を吐き散らした。
お腹の中では豊のものがドクドクと脈を打っており、じんわりと暖かくなる。
ぎゅうっとオレを抱きしめながらイく豊が愛おしくて、オレもそっと抱きしめ返した。
*****
「ほんっとうにごめんなさい!」
「だから大丈夫だって」
「僕の気が済まない! 警察でもなんでもつきだして、煮るなり焼くなり好きにしてください~……」
豊は射精後しばらくぼーっとしていたが、ハッと我に返るとテキパキ後始末をしてくれた。
そして、それを終えると何度もオレに土下座をしながら謝ってくるのだ。
「警察にも突き出さないし、煮込みにも焼き料理にもしねーよ」
「で、でも僕……ストーキングして無理やり……」
「オレが気にしてねーって言ってんだから気にすんな!」
「そう言われても…」
「あーわかった! じゃあオレの言うこと、1つだけ聞いて」
「う、うん」
豊は背筋をピンと伸ばし、緊張した面持ちでオレを見つめた。
何を言われると思ってんだろうな~。
オレはガチガチに緊張している豊に近づき耳元でお願い事を伝えた。
「これからもちょくちょくオレの家に来て、さっきみたいなことシてよ」
「え!?」
「て、テクがすごかったのもあるけど……普段おどおどしてるお前があんな風になってギャップにハマったっていうか……」
「僕のこと好きってこと?」
「調子に乗んな! お、オレがお前を好きになるかは今後のお前次第だ!」
嘘。本当は高校生の頃から、暗いけど実は気が利いて優しくて人がやりたがらないことも率先してやる豊のことが好きだった。
でも、男のオレに告白されて嬉しいはずないと思って、この気持ちはしまっておくことにした。
だから、さっき再開した時も襲われた時も……驚いたけど嬉しかった。
「こ、今後の僕次第では付き合えるかもしれないってこと?」
「そーかもな」
すぐ伝えるのはなんか癪(しゃく)だし、オレのために一生懸命頑張る豊が見たいからもう少しだけこの気持ちは秘密にしておこう。
Fin.
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