捕虜の戦士は魔道師に調教される (Page 3)
「楽になりたいなら、君の国のことを教えてよ」
「言う、わけ…ッ、ねぇだ、ろ…──ンアァッ、アッ、ぅあ!」
「ふふ、すごい締まるなぁ。騎士より男娼のが合ってるんじゃないかい」
屈辱的な言葉に思わず相手の方を見てしまい、しまった、と思うが遅かった。
目が合って、絡んだ視線をそらすことができない。
にいっと愉しそうに笑う男が、とびきり甘い声で告げた。
「これから毎晩、抱かれたくてたまらない、いやらしい身体になぁれ」
キィィン、とひときわ大きな耳鳴りが響いてから、ぞくん!と身体になにかが駆ける感覚があった。
「ぁ、…あ……ッ」
まるで発情したとしか言いようがないくらい、後ろがうずいて、乳首も、前も、ジリジリとしたもどかしさを抱えた。
「ふふ、どうされたい?」
ツウッと肌を撫でられて、それだけの刺激にびくびくと跳ねた。
「ぐ、ぁ……ッ!」
耐えろ、と思うのに、それ以上に火照った身体が言うことを聞いてくれない。
「手っ取り早く魔法で自白させてもいいんだけどね。それじゃあ面白くないだろう?さぁ、どうしてほしいんだい」
「……ぁ、あ……っ、抱いて、中、ぐちゃぐちゃにいじってほし…っ、」
「ふふ、仕方ないな」
軽く押し込まれれば、俺の身体はヌプヌプとたやすく男の陰茎を飲み込んで悦んだ。
俺は待ちきれないとばかりに自ら腰を付き出して結合を深くする。
何度も身体の中を行き来され、わずかに残っていた理性もぐずぐずに溶かされていく。そこからの記憶はもう、曖昧だった。
*****
「アラン」
「~~ッッ!!」
突かれながら名前を吹き込まれた瞬間に達してしまった。
喘ぎ声と不規則な吐息しか出せず、何度めかもわらかない絶頂に意識が混濁する。
「ぅ、うぅ~~ッ!アッ…ぅ」
イキすぎて頭の奥が痺れていく。快感が辛いのに、腰は自分から動くことを止められない。
矛盾する心と体でおかしくなりそうだった。
絶頂に涙が伝う俺などお構いなしに、ズコズコと激しく奥を打ち始める男に容赦なく犯され続ける。
「や、て……ゃめ、て…、ぅあッ」
「やめてほしい?」
甘い囁きにこくこくと勢いよく頷く。
少しでいい、休ませてくれ。じゃないと快感で死んでしまう。
ぬろーっと奥から入口まで出ていこうとする動きに背筋が震える。
そのまま、抜いてくれたら休める、だから。
「君の国の『実験内容』を教えてくれたら、やめてあげてもいいよ」
「ぁ…ッ」
それは、俺の祖国の極秘事項だった。敵国に勝つため、何がなんでも戦力を求めた我が国の──。
魔力を持つ人間を、魔力炉と呼ばれる塔にひとまとめにして、最低限の生活のもと実験と共に膨大な魔力を吸い上げる。そんな、非人道的な方法。
思うところは、あった。
だから、だから、俺が口を割るのだって、仕方のないことなんだ。
「『実験内容』は──」
うわごとのように、俺は機密事項を口にしていた。
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