2年ぶりの逢瀬。心と体を満たして

・作

茜(あかね)と藍華(らんか)は同じ職場に勤めている恋人同士。茜の海外転勤により2年近く会えていなかったが、ようやく再会を果たす。そして2人は、はやる気持ちを抑えながらも久々のSEXを大切に楽しむ。

室内に漂うせっけんの香りすら媚薬になりうる。

頭をタオルでガシガシと乱暴に拭いて気を落ち着かせた。

今日は――そう、待ちに待った特別な日。遠距離恋愛で久々に会えて、明日は休日というこの状況。

そりゃぁおいらたち年頃。致すでしょう。

晩御飯を食べ、少しお酒をたしなみ。藍華を風呂に見送ってから寝室のチェックも行い。

ムードのあるライトをつけ、アロマを焚き、コンドームも用意した。

準備万端に整えていると、せっけんの香りをまとった藍華が風呂から戻ってきた。

押し倒してしまいたい気持ちを抑えつつ、オレは足早に風呂へ向かう。

お風呂に入っている間中、悶々と最中のことを妄想しては水を浴びるのを繰り返した。

部屋に戻るとベッドの端に小さく座っている藍華と目が合う。

「ぁ…茜くん」

「…部屋、寒くねーか?」

「だ、ダイジョウブだよ」

緊張しているのか藍華の視線が泳ぎまくる。

俺は大股で藍華に近寄ると、頬に手を添えてキスをした。

「っ」

藍華は少しビクリと体を震わせた。唇を舐めてやればおずおずと口を開いたので、その中へと舌を差し込んだ。

ぐちゅりとわざとらしく音を立てて、藍華の舌に自分の舌を絡める。

「ん、はぁ…」

水分を失ったガサガサの唇を、ちゅっと吸えば、ようやく藍華の瞳がオレを映した。

藍色の瞳が潤んで美しい。ビー玉のみたいだ、なんて思いながら口角、頬とキスを滑らせていく。

「茜くん…」

はぁ、と藍華の吐息に熱がこもる。しっとりと汗ばむ肌と揺れる腰に、ごくりと生唾を飲み込んだ。

ワイシャツのボタンをくつろげて、あらわになった首筋に顔をうずめる。

時折触れる髪の毛がむず痒いのか、藍華はクスクスと微笑みながらオレの頭を抱きしめた。

どうやらオレの匂いを堪能しているらしい。唐突な愛らしさを見せられたオレは、窮屈になったズボンに居心地の悪さを覚えた。

早く解放して藍華の中に挿入したい、腰を突き動かして淫らな泣き声を響かせたいという願望を抑えに抑え、首筋に舌を這わせた。

せめて独占欲を発散すべく鎖骨を吸って痕を残す。

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  • セキ on 通い猫に恋をしたこのまま結婚すらゃあいいのに そしてあおいをハヤトサン幸せにして〜
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