2年ぶりの逢瀬。心と体を満たして (Page 4)
「好きだ、藍華…」
藍華の両腕を背中に回して、キスをする。吐息を奪うように舌に噛みついて、荒々しくむさぼった。
「っは――僕も、好き…」
飲みきれなかった唾液が2人の間を伝っていく。藍華の蕩(とろ)けた瞳が続きを欲していて、ごくりと生唾を飲み込んだ。
ヘッドボードに用意してあったコンドームを手早く取り、人生一のスピードで袋を破く。
コンドームに勢いよく息をぶち込んで、装着。いやぁイメトレってほんと大事。
藍華のアナルにペニスをあてがう。これからの快感と藍華が乱れるであろう未来に息が浅くなった。
「ぁ…!すき、す…き茜くぅん」
ぐ、と力を込めて先端を押し込めば、藍華は抱きついた腕の力を強めた。
ゆっくりとゆっくりと藍華の反応を見つつさらに奥へと挿入する。
最奥へとたどり着いて、オレは詰めていた息を吐き出した。
熱く絡みついてくる藍華の体内。挿入だけで果ててしまうかと思うほど、ねっとりと甘美な快感がオレを貫いた。
「はぁ、あ…ぅっ」
「ッ、動くぞ。藍華…!」
「まって、まだ――ァ、ア」
グ、と腰を引けば、藍華の身体がかわいそうなほど震え始めた。
「大丈夫か?」
そう聞けば、藍華はオレの耳に唇を寄せて、熱に浮かされた声色で囁くんだ。
「茜くん、もっと」
そんな言葉を聞いて、おとなしくしていられるわけがない。
藍華の顔の横に両手をついて、最奥を突き上げる。
「ッ、あぁ!あぁあ、ひッ」
「好きだ、好きだ。ッ愛してる」
「ひぐッ、んんん!ッ、ァッかね、く…!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせ、やや乱暴に突き上げて、2人で一緒に絶頂へと上り詰めていく。
「も、ァ!イっちゃぅッ」
「オレも、イく…!」
「ふぁ、くッんぁあ!」
藍華が仰け反り、体をガクガクと震わせながら絶頂する。
うねる体内に導かれるまま、オレは精液を吐き出した。
藍華を強く抱きしめ、口づけて荒い吐息ごとむさぼる。
ようやく1つになれた。心と体を満たしていく、その喜びをかみしめながら。
「ね、茜くん…もう1回」
「っはは、何度でも」
Fin.
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