幼馴染の拗らせが転生しても治りません! (Page 7)
「ゆーき、向き変えんぞ。お姫さまの処女アナル突きながら、童貞ち●こ扱いてやる」
「お、おひめ…んぁッ!!」
ズプリッと彼のペニスが引き抜かれ、どちらのものかわからない体液がタラタラとこぼれる。そのまま腰を掴まれ、強引に半回転…彼に背を向けた状態で、膝上に乗る形を取らされた。
「ま、マジで嫌だって…これじゃ秀斗の顔、見えねぇじゃん!!」
「大丈夫。ここにいるだろ?」
背面座位(はいめんざい)の格好では、すがりつくこともできずに不安感が増すのに…秀斗ときたら、リズムを取るように腰を振って、俺を翻弄(ほんろう)した。
「ぅんっ!!だめ、だめ!!ヘンなトコに当たってゴリゴリしてっからァ…イッ――!!」
「ゆーきの中はあっちぃな…敏感になった乳首も、勃ちっぱなしのち●こも、全部俺のモノにしていい?」
秀斗の身体…ペニスは冷たいままだったのだが、不思議なことにドクドクと一部分だけが脈打っているのが感じとれた。だから――。
「しゅーと!出して!!出してくれよ…俺の腹の中、お前で満たして…」
性欲への未練がどれほどだったのかは知らないが、秀斗の体力はこっちが引くほどで、俺の中で10回も中出ししたのである。勿論、ゴムなんてないから、直腸の奥まで冷えた精液でいっぱいで、腹が膨らんでしまっていた。
「実はさ、オレ…転生先が決まったんだよ」
「はぁ!?」
少し息を整えてから、彼はおもむろに口を開いた。その発言がコレである。
秀斗が安らかに眠れるようにと痛みをガマンしたってのに、49日で転生先を決めてしまうなんて…あの世というのも、いい加減なモノだ。
「ゆーき、怒ってんの?こっちにも深い事情があってだな…」
秀斗の話は驚きの連続だった。
事故に遭っただけでなく、俺を救って死んだ彼の魂は、神様からの慈悲(じひ)を与えられたらしい。天国でのんびり暮らすか、すでに妊娠している女性の胎児に魂を宿すかの2択。
そこで、秀斗は迷わず転生の道を決めたと言うのだ。
「明日、新しい身体に入る。春にはお前が研修を予定している病院の産科で生まれんだ」
*****
実際、彼は恐ろしい奴だった。
俺は半信半疑(はんしんはんぎ)ながらも秀斗の言葉を信じて、数少ない男の産科看護師として希望を出し、研修を受けていたのだが…保育器で眠る彼を見つけてしまったのだ。
――月日が流れて、4年後。
俺は秀斗が4歳になっても、まだ隣にいた。
看護師として正式な採用が決まった後も、定期健診に訪れる彼にすっかりなつかれ…シングルである母親の手伝いを買って出て、子守りをしているのだ。これも秀斗の計算らしい。
「ゆーき、ぜったいまってろよ!16年後――オレがまた20歳になったら、現実でおまえを抱きつぶしゅ!!」
身体は小さくても、中身は事故前と変わらない秀斗は、回りにくい口を懸命に動かしてまくしたてた。
そういえば、初めて話した言葉が『ママ』ではなく、『ゆーき』で母親を困らせてたっけ。
「お前がその身体で20歳になる頃には、俺…40を超えてんだけどな」
そんな風にボヤきながら、握る手に力を込める。
このときは、まさか41歳を迎えた朝に指輪を渡され、20年越しのプロポーズを受けるなんて思いもしなかったんだけど。
Fin.
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