俺の可愛いダーリンの話を聞いて! (Page 2)
玄関のドアを開けると諒のぴっかぴかに磨かれたビジネスシューズが綺麗に揃えて置いてあった。
「おかえりーぃ」
「ただいま…だけどさぁ、諒ん家の方が広いじゃん」
「ひとりじゃさみしいから…明日休みだし、一緒に飲も?」
諒が借りている部屋はやや高級でタワーマンションほどではないが、いい物件で初めて遊びに行ったときは驚いた。
それと同時にこんな古い社宅から早く出たいとも思った。
「ほら、伊織の好きな梅酒と燻製チーズあるよ?」
「…それはありがとう」
コンビニのレジ袋を手渡される。
買ってから時間が経っているようで袋の中が濡れている。
社宅にある備え付けの冷蔵庫はビジネスホテルにあるような小さいもので、調味料を入れただけで他のものを入れる余裕すらない。
そう、この梅酒を冷やすこともできない。
「早く飲もうよぉー…まだ冷たいうちにさぁ…」
後ろから抱き付かれ、甘えられる。
ふたりきりのときは甘ったるい声で話しかけられ、普段とのギャップが激しい。
…まぁ、そういうところが可愛くて好きなんだけど。
「だーかーらー、声おっきいよ…うち壁薄いんだからさ…また隣の人に壁ドンされるって…」
「うー…」
「はいはい、乾杯」
レジ袋から梅酒の缶を取り出し、諒の缶ビールとぶつけた。
*****
「あっ、んんっ…はぁっ…」
深夜2時過ぎ、酒もつまみもすっかり空になった頃、どちらからともなくエロい気分になり、お互いの乳首をいじり合いながら深いキスをする。
外は風が強いようで、すきま風の音と深いキスの粘着音が響き渡る。
「んっ! ちょっと…! 強く触りすぎっ…」
乳首に痛みが走り、思わず口を離してしまう。
「ごめ…」
「もっと優しく…ね?」
「…うん」
そう言ってうなずくと、さらにぎこちなく乳首を触られ全く気持ちよくない。
「…気持ちよくないの?」
萎えてしまった俺の下半身を下着越しに優しく撫で、悲しそうな顔をした。
…正直気持ちいいとは言えない。だが、「お前セックス下手過ぎなんだよ」と、はっきり言うわけにもいかない。
俺は数分間考えた後こう答えた。
「だったら俺が教えてあげる」
*****
「まず、なんでも強くガシガシやればいいってわけじゃないんだよ? ほら…」
わざと諒の男性器を強く乱暴にフェラチオをしてお手本を見せた。
最近のコメント