銃痕愛~先輩おまわりさんと強制アクメ~ (Page 7)
謝罪したって許されるはずがない。相手に同意のない性行為…僕が鈴原さんに行っているのは紛れもなく強姦だった。
「――自分で泣いちまうぐらいなら最初から襲うんじゃねぇ…」
気づいたら僕は彼に挿入したまま、大きな背中にしがみつき、涙を流していた。泣いたところで時が戻るわけではないのに。
うなだれる僕の腕をよく知る温もりが包んだ。怒るでも、軽蔑するでもない鈴原さんに引き寄せられ、正面で抱きしめられる。
「ったく、泣きたいのはこっちだっての!一応初めてなんだから、優しく扱えよな」
「ごめんなさい…」
「あー、もう謝んな!お前が泣いてると、調子狂うから…」
そう言うと、鈴原さんはあろうことか僕の前髪を掻き上げ、額にキスを落した。僕は何が起きているのか思考が追いつかない。それでも『何で俺を襲った?』と問う彼に、自分の気持ちを正直に打ち明けた。
「1年前、鈴原さんは自分の危険も顧(かえり)みず、同じ警察官である僕を救ってくれました。僕の代わりに撃たれ、刑事部から追われてまで…だからあなたが窮地に陥ったとき、傍にいられたらいつか恩返しができると思っていたんです。でも、また傷つけてしまって…このまま僕を現行犯逮捕してくれませんか?」
鈴原さんのナカにもまだ、僕の精液が残ったままなのだから、どうあがいても言い逃れはできない。すぐにでも応援を呼んでくれたらいいのに――。
「なぁ、豊。俺がこの状況を喜んでいたらどうする?てっきり、最初に手を出しちまうのは俺の方だと思ってたけど」
「!?」
驚きのあまり言葉を失う僕に構わず、彼は『多分俺もお前が好きなんだ…いや正確には“お前に抱かれるまで好きだった”かな』と告げた。
(どういうこと?)
開いた口が塞がらない僕に、彼が自身の頬を擦り合わせた。
「俺が抱かれる側だなんて納得できねぇけど…。お前、チビで可愛い顔してんのに、セックスになると豹変すんのな。刑事に戻る俺がそんなに心配か?豊、人にマーキングするほど独占欲強い奴だったんだ」
彼はそう言って、『案外、悪くなかったけど』と照れ笑いを浮かべた。
鈴原さんはその後もしばらく僕を大きな体で包み、離そうとしなかった。自覚はなかったのだけれど、相手は毎日自分の後をついて歩く僕を子犬みたいだと思っていたらしい。さらに、彼の銃痕を見てはぎゅっと眉をひそめ、謝る僕に恋心を抱き、毎日爆発寸前だったとも話してくれた。
(僕にちょっかい出してたのって…そういうことだったの?)
「俺も豊のナカに出せてオイシイ思いさせてもらったから、今日だけ特別に“無罪放免”だ。ただ、あんなやべぇ性癖あんのなら、ヤる相手は俺だけにしとけ――今度から俺のマンションに来いよ。俺にもお前を抱かせてくれんのなら、お前の気が済むまで俺の身体、好きに使っていいぜ」
最近のコメント