真面目な上司は僕の可愛い恋人 (Page 2)
廊下に出ると玄関とは逆方向へ体を向ける。
すれ違う社員達に適当に対応しながら奥へ奥へと迷わず進んでいく。
建物の端に近づくほど静かでいつもなら心が落ち着くのだが、今は少し違う。心にあるのは高揚感だ。
一番奥の薄暗い部屋へたどり着くと、静かに扉を開いた。
「不破さん」
そう呼ぶと彼ははっとして顔を上げ、一瞬目が合ったかと思うと目を逸らしてしまった。
持ってきた飲み物をそっと横に置き、不破さんもどうぞと声をかける。
しかし、後で飲むとひとこと言うと資料をまとめる作業に戻ってしまった。……面白くないなぁ。
「やっぱりここにいると思ったよ。頭を冷やす時には大体ここにいるよね、たいちゃん。もうお昼だよ」
「……その呼び方やめろ。
これをまとめたら俺はオフィスに戻る。
お前は何しに来たんだ。」
「僕?」
きょとんとした顔を見せた後、僕は彼の手を掴む。
驚く彼をよそに不意をついてぐっと力を込め引き寄せた。体格差のせいですっぽりとはいかないので少し不満だ。
「……何をしている譲羽。ここは会社だぞ」
心底意味がわからない、という顔で僕をとがめる。すっとぼけて襲いに来たよとはっきり言ったらどんな反応するんだろう。
……力いっぱい抵抗されちゃさすがに敵わないな。
ズボンの膨らみを指でなぞり、抵抗の力を削ぐ。
「2人きりの時は、いおりって呼んでよ。
恋人なんだからさ」
指でなぞったり軽く握ったりして刺激を与える。
少しの間何をされているかわからずぼう然としてしまっていた彼も、一度体がピクリと跳ねると青ざめた顔で僕を引きはがそうとする。
ここで逃げられちゃ堪らない。
「やめろ、何を、何をしているんだ……!」
力が緩んだ隙をついて飛び付くように押し倒しキスをした。舌を彼の舌に絡めて僕の好きをたくさん与える。
声にならない声をあげる彼のズボンを太もも辺りまで下げてボクサーパンツの上からいやらしく触ると、体がびくりと反応する。
「たいちゃんって正直者だよね」
「……うるさい……!」
口を離してそう言うと怒られてしまった。褒めたのに。
気に入らないので布の上から性器に刺激を与えてその気にさせようとする。
さて、眉間にシワを寄せている大好きな彼をどうしてあげようか。
「大丈夫、ここなら誰も来ないよ。」
一応社内でレイプ犯呼ばわりされたくないので鍵はかけている。
物足りないよねとパンツの中に手を入れると彼は焦って僕を押し返そうとする。
……知っているよ。あなたは僕を突き飛ばすような抵抗の仕方をしない。
真面目な上司は僕の可愛い恋人
もっとこの二人に会いたい
かわいさ満点です
リーマンも、体格差も、シチュも好みです
コロコロ さん 2021年4月4日