まるで幽霊屋敷?執着家電の大乱交会!! (Page 3)
家電たちのボス…巨漢であるホットプレートの号令で始まる、毎晩の乱交――即(すなわ)ち、性欲のぶつけ合い。キッチン家電のように配置がほぼ変わらない場合は、同じ肉壺を使い続けることができるのだが、テレビや掃除機、アイロン、パソコン、充電器…時と場合によってさまざまな家電を使用する居間では、泥沼の愛憎劇が起こり得る。
特に、家主が“うっかり”模様替えなんてしよう日には――。
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「ふぎィ!!イクイクイクぅ!!火花でちまうよォ!!」
キッチンでまぐわう者たちを差し置いて、ひときわ大きな声で喘いでいるのが、誰とでも寝る素行不良男――居間の扉横にある、フリースペースのコンセントである。彼は現在の家主にとって使用頻度の高い場所にあり、朝は掃除機のペニスを、夜は充電器やアイロンのペニスを出し入れされ、休日はパソコンのペニスを咥えて悦び狂うビッチだったのだが…3日前に行われた模様替えにて、今は電話機専用の肉壺に成り果てていた。
ホットプレート同様に卑劣な電話機は、彼を低いテーブル上で後転させるようにひっくり返すと、そのまま太腿を押さえつけ――小ぶりなペニスを扱きながら、ピクンピクンと懸命に呼吸するアナルを直(じか)舐めしていたのである。いくらビッチなコンセントといえども、このシチュエーションは初めてで、顔を真っ赤にして慌てふためく。
「ひ、ひィ!!舌入れんなぁ!!ち●ぽヒリヒリするぅ…汚ぇ穴ちゅぽちゅぽされんの、嫌だぁああ!!!」
彼の臭いを嗅ぐようにスーハ―と繰り返される鼻息。唾液と共に肛門内に押し入る相手の舌先は、皺の1本1本をなぞるようにウネウネと動く。
(気持ち悪りィ!!こんな奴に犯され続けるなんて――!!)
「話には聞いていたが…本当にイヤらしい肉壺だ。他の家電に掘られすぎて、肛門の入り口が裂けてるというのに、ペニスだけでは飽き足らず、ベロさえもアナルで締め付けようとしてるだなんてなァ」
「うるせぇっ!!いいから離せよォ!!」
ふと上体を起こしてみれば、自身のペニスが残虐な行為を請うかのように透明な汁を放ち、反りかえっていた。
「お前は名器だからなァ…他の奴らは挿れることしか興味ねェだろうし、この俺がたっぷり可愛がってやる」
冷たく言い放ったこの男は、擦り続けていたコンセントのペニスからようやく手を離すと、相手が叫び声を上げぬよう、口腔内にそれを突っ込み、問答無用で舌を引っ張りだした。
「おい、淫乱。生意気ばかり言ってるとテメェのベロ、このまま引っこ抜いちまうぞ。嫌なら大人しく両腕を上げて、抵抗すんじゃねぇ」
ギリギリと力を入れられる苦痛に、最初は凄みを利かせていたコンセントも、“命があるだけマシ”と薄い雑草に覆われた腋下を相手の眼前に晒すしかなかった。
(――頼むから助けてくれよ…俺、アンタと別れたくなんてなかったのに…!)
彼は、この場にいない相手に語り掛けていた。
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